落ちこぼれを出さない「学校大改革」【工藤勇一・平川理恵】
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「日本の教育は与える教育。与えられ過ぎている子供は、大人のせい、社会のせいにしたがる。自分で考えない」
「このような教育は社会への「実学教育」と言えるのだろうか?」
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主体を持たないことも当事者意識を持たないことも、実際に日本の大人や企業の求めていることなのですから、大人のせいなのも社会のせいなのも当然でしょう。
日本社会がこういう社会なのだから、日本の教育は日本社会に最適化した実学教育といえるでしょう。
なお、主体性や当事者意識を持つというのは、「経営者目線」で働けとかというブラック企業的な要求のことではありません。経営者ではない労働者が経営の当事者であるはずがないのだから、経営者目線を持たないのは当然のことです。
主体性や当事者意識というのは、日本国民として、人類の一員として、企業や地域などにとらわれずに、日本全体、ひいては人類全体の利益を考えて行動できるようになることです。
そんなことは日本の企業は社員に求めていないでしょう。
本当に主体性や当時者意識を持つように教育するというのは、日本の企業社会や地域社会と対決する人間を養成する、ということです。
もしくは、日本の外に出て日本と関係なく生きていける人間をつくる、ということです。
順番が逆で、まず日本社会を根本から変えないと、日本社会で主体性や当事者意識を持った人間が歓迎されることはありません。日本の教育で足りないのは、主体性と当事者意識を育むこと。
校長として宿題や校則廃止など、数々の改革を行なってきた工藤さん、広島の教育委員長を担われ、教育にイエナプランを取り込んだという平川さん。改めて、日本の公教育で一番の課題をどう解決するのか?大人に頼る子供を量産し、決断力が育たないという問題についてどのようにアプローチしていくのかを必死に考える回です。工藤さんのお言葉に感動し、収録で泣けてしまう場面がありました。戦う教師である西村先生の現場課題感も響きました。親の皆さん、教育関係者の皆さんにご覧いただきたいと思います。【2024/5/17 21:00〜配信】
海外に比べ、日本の子どもに絶対的に足りないものがある…それは「主体性」と「当事者意識」。
それを表した衝撃のデータがある。
世界の子供達、1000人を対象にした「18歳意識調査」だ。
「自分を大人だと思う」…29.1%
「自分で国や社会を変えられると思う」…18.3%
これらの項目の数値が他国に比べて、日本は著しく低かった。
その理由として、公立校・私立校で校長経験のある教育者、工藤勇一氏はこう語る。
「日本の教育は与える教育。与えられ過ぎている子供は、大人のせい、社会のせいにしたがる。自分で考えない」
朝起きるのも、親が起こしてくれる。そして学校へ行け、勉強をしろと促してくれる。
そして学校へ行き、友達とのトラブルが起きても、先生が間に入り、大人が解決を目指す。
幼少期から壁にぶつかる前に、大人が手を差し伸べる日本では、主体性がどんどん削がれていき、その結果、勉強ができないのは「先生のせい」「塾が悪い」。
毎日がつまらないのは「学校のせい」「友達のせい」と他者の責任にするようになっていく。
このような教育は社会への「実学教育」と言えるのだろうか?
今回は、従来の日本型教育を打ち砕き、様々な改革を行った実績のある“教育の変革者“達をお招きした。
公立校や私立校で“校則廃止“や”宿題廃止“などの改革を行った工藤勇一氏、広島県の公立校で革命を起こした、前広島県教育委員会教育長・平川理恵氏、教員のブラック労働問題に改革を起こすべく政府に立ち向かう、「戦う現役教師」西村祐二氏を迎え、公立学校の教育問題について徹底的議論を行う。
子供達に大きく関わる「学校教育」について、皆さんで考えましょう。
<出演者>
・成田修造(エンジェル投資家)
・宮村優子(声優)
・工藤勇一(麹町中・横浜創英中高 元校長)
・平川理恵(元・広島県教育員会教育長)
・西村祐二(公立高校教諭)