アングル:中国地方都市、財政ひっ迫で住宅購入補助金給付に支障
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日本だと、地方政府のお金がなくなって補助金が支払えないとか、公務員の給与未払いとかはない話ですが、中国ではあるあるです。よく言えば柔軟な予算ということになるのかもしれませんが、役所の部局ごと、プロジェクトごとに資金を確保しているわけではなく、融通無碍に資金を動かせてしまうので、気づくと割を食って拠出できないということも。
こういう問題が起きるのは財政が苦しい一部の地方自治体、あるいはその中の一部の区や部局に限られていますが、とはいえこういう問題が広がると、アメをぶらさげても空手形ではないかと疑われ政策効果が失われることもありえそうです。中国の不動産市場の低迷が、地方政府の財政難を引き起こしているのは周知の事実ですが、その程度は都市によって大きく異なります。
北京や上海などの巨大都市は「一線都市」、各省の省都などは「二線都市」、そして記事に出てくる山東省濰坊市など「三線都市」と呼ばれます。
三線都市のような地方都市は、経済規模も小さく人口減少も顕著になっており、不動産市場の低迷はより深刻です。そのため、地方政府の土地譲渡収入への影響も大きくなっています。上海在住の知人のお話を伺うと、中国において地方中央関わらず不動産ビジネスの冷込みは相当なもののようです。
世界経済に対する中国のインパクトは大きいので、何とか持ち直して貰いたいと思います。