【完全保存版】100人に聞く「人生観が変わった場所」リスト
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私の深く心に刻まれている風景は、大学院生の時に研究室の活動で連れてってもらった南米チリ・アタカマ砂漠の風景ですね。ひと月くらいは滞在していたと思います。
火星探査をしているような気分になるほど、街と街をつなぐ道路の周りには礫砂漠や渓谷の絶壁しか見当たらない景色の中を、レンタカーで慣れない左ハンドル・右車線を運転して拠点から拠点へ移動していました。
本当に何も無い所だし空気が薄いので、草木が風で擦れる音すら無く、自分の乗っている車のエンジンを切ると絶対無音の空間が残り、ついに自分の心臓まで鼓膜に響くようになってくる…
ここまで何も無い場所まで来ると、逆に清々しい気分になって感動すらしてしまうものなんだなと打ち震えていました。
昼間は高山病になるほど標高の高い場所へ作業のために車で上がり、帰りは夕日に照らされて遠くで輝いている塩湖を眺めながら下山する。毎日が大冒険をしているような気分。
クラシック音楽も好きだった私は、いちどマーラーの交響曲第3番の最終楽章を車内で爆音で流させて聴かせてもらいながら、その雄大な夕刻の風景を堪能させてもらいました。
時々あった高地での夜作業で見た夜空も印象深い。
ここでは空気が薄いために月や星の光を遮るものは殆ど無くなり、殆ど瞬くことのないLEDのようにギンギンとした鋭い光を我々に向けてきます。宇宙で遭難したような気分になって恐怖心まで込み上げてきました。
帰国の前日には、農耕用の小さな馬ですが自分で手綱を引いて砂漠をキャンターさせてもらうようなことも、観光で楽しませてもらうことが出来ました。
本当に楽しかったし、日本では多分絶対に得られない、本当に素晴らしい経験だったなと思います。
ああいう「大陸！」って感じの空気と景色は、日本人は一度何処かで味わうべきだと思いますね。
注目のコメント
本日より5日間、GW特別企画として特集「Best100」を掲載します。食、健康、エンタメ等さまざまなジャンルのオススメを「100個」ずつキュレーションする企画です。
初日のテーマは「場所」。今回はプロピッカーやトピックスオーナーをはじめ、各業界で活躍する100人のビジネスパーソンに「人生観が変わった場所」を教えてもらいました。本企画にご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。
編集中、何度も皆さんの回答を読み込みましたが、内容が百人百様で大変興味深いです。旅先で（あるいは日常生活で）見た景色が、いかに人生の認識に変化を与えるか、ということを改めて感じさせられました。デザイナー岩城さんのキュートな描き下ろしイラストとともに、是非お楽しみください。
（個人的には、「その他」の回答もツボなので、少し長いですがよかったら最後までスクロールください^^）
少し裏話になりますが、今回の企画で目指したゴールの1つが、「何度も読み返したくなる、質量のあるWeb記事」。旅行ガイドのような感覚で、折々また読みに来てくださったら嬉しいです。全国をリモートワークで旅する者として、日本の離島をあげさせてもらいました
離島には独特の文化が根強く残る。
宮古島には、サンゴが彩る海、三線の音色、人懐こいおばぁとの日常。五島列島には、エメラルドな海、新鮮な青魚、スナック文化。瀬戸内には、穏やかな海、知られざる柑橘類、心地よい人間関係。佐渡島には、日本海の幸、再生に向かうトキ、金山が遺した文化。
離島は都市からアクセスが悪く、嫌厭されがち。だからこそ、日本の古き良き文化がそこに。離島を巡り、心に余白を。
