岸田総理の絶賛スピーチ「基本レベルの英語」でも大成功のナゼ - 三木雄信の快刀乱麻を断つ
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中身はどうしたんでしょうね。このように表現で乗り切るのは、中身がない場合のテクニックだと思いますが。岸田総理自身が引用されている、安倍元総理の「希望の同盟へ」(※1)のほうが、よほど評価に値すると思いますけども。
内容について突っ込んでおくと、「日本の国会では、これほど素敵な拍手を受けることはまずありません」とありますが、外国の議会で演説する以上は、「私の政権は」と正確に明示するべきです。そうでないと、日本の有権者の総意があらゆる政権に対して冷淡だ、と誤解されます。
それから、「広島出身の私は」とありますが、官邸のサイト(※2)によると、出身地は「東京都」と記載されています。外国の議会において堂々と経歴詐称をするとは、何を考えているのでしょうか。
※1 https://www.mofa.go.jp/mofaj/na/na1/us/page4_001149.html
※2 https://www.kantei.go.jp/jp/100_kishida/meibo/daijin/kishida_fumio.html
注目のコメント
テキストチェッカーを使ったスピーチの分析は初めて知りました。
非常に面白い分析ですね。
私は英国、米国で研究生活を送っていたことがあります。
当時は周りにナメられてはいけないという思いから、とにかくネイティブに負けない速度で、学校で習う文法に忠実に、同じ意味の単語でも複数の言い回しで表現することを念頭において周りとコミュニケーションを取ることを心がけていました。
ノーベル賞受賞候補者と目されていたボスとも密にコミュニケーションを取れており、それなりに評価されていたある日、ボスから「前から言おうと思っていたが、お前は何を言っているのかわからん」との衝撃の一言が。
所詮日本人のお前に大層な英語力なんか期待していないのだから、短く平易な文章でゆっくりと話せ、と。
私にとってのこの金言はその後の英語圏での研究生活にプラスになっただけではなく、日本で仕事を進める上でも大変参考になっています。
特にビジネスの場では伝えたいことを端的に相手に伝えることは重要です。
英語でのスピーチと言うとスティーブ・ジョブズのようなカッコイイものを目指しがちですが、とにかくカッコ良く話すことだけがスピーチの要諦ではないことを改めて認識できました。どんなスピーチをされるのかな、と思って何気なく動画を観てみたのですが、どんどん引き込まれて聞き入ってしまいました。私には、岸田さんが、ご自分の思ったことを、ご自分の言葉で話されている、としか聞こえませんでした。正直、久しぶりに政治家のスピーチに聞き惚れました。
この調子で国内でもやればいいのにと切実に思います。ビジネスの場でも言えることですが、小難しい英単語を並べる必要はありません。中高で習う単語で十分です。大事なのはメッセージの中身であり、相手へのリスペクトと、誠実で熱い思いがあれば、(加えてシンプルで分かり易く話せば)ちゃんと伝わります。
多くの米系企業で働きましたが、全般に「日本人は英語が不得手(だから通訳が必要)」と思われています。そのハードルを超えて、自分なりの言葉で、真摯に英語でコミュニケーションを取ろうとする姿勢はポジティブに受けとめられます。ネイティブのように流暢である必要はありません。大事なのは勇気と自信です。