【総括】シャープもついに大幅縮小、今こそ問う液晶の未来
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シャープ堺工場が完成する頃はまさに液晶祭り全盛期でした。パナソニック液晶ディスプレイも同時期に姫路に巨大工場を作りましたが、昨年に会社そのものが解散しました。現在その施設を流用しプライム プラネット エナジー&ソリューションズがEV用充電池製造を製造しています。
2010年頃の中国ではBOEなど引き抜かれた韓国人技術者が牛耳って、液晶製造工場をバンバン立ち上げていました。こりゃぁ液晶の価格破壊が起きるなぁと感じましたが、本当に一瞬で破壊され尽くしましたね。現地の液晶装置メーカーなどにも色々行きましたが、正直半導体製造装置とは比較にならないくらい低い水準の装置でした。要は誰でも作れる製品群だったということですね、、、、
注目のコメント
10代の頃、ゲーム雑誌で、任天堂が携帯ゲーム機の液晶画面をシャープと共同開発したといった趣旨の記事を読んだのが、この分野に関心を持つきっかけ(?)でした(当時は記者になるとは思っていません)。
また、ガラケー全盛期に当時おそらく世界最先端であった高精細カラー液晶画面はシャープ製。私は同社のガラケーを使ってきました。
これとは別に、液晶テレビに普及していった2000年代の半ば。家電量販店に行けば、シャープ製よりも松下製や三菱電機製、ビクター製の方が、漆黒の画質表現の完成度が高い印象を持ちました。
でも、シャープ製テレビの品質が高い印象を受けたのは、液晶カンパニーを打ち出すブランディングがうまかったのではないか、学生なりにそう思いました。
(ちなみに、その後はシャープ製液晶テレビのコントラストも急速に向上していきます)
なお、有機EL(OLED)は日本が出遅れたと記しましたが、実際には世界で初めて市販化したのはソニーだったはず。2009年ごろ家電量販店でその商品を見ました(それほど売れてなさそうでした汗)。
それだけに、超高精細マイクロOLEDにおける躍進の可能性に着目しています。
最後に、今回は液晶にスポットを当てましたが、シャープを鴻海が買収した際、創業者は「シャープの苦戦の原因は液晶ではない。太陽電池だ」と明言したことをこちらで補足させていただきます。プラズマ vs 液晶の戦いに勝った液晶。その当時、プラズマ推進派のPioneerには後輩がいましたが、転職。
その当時、有機ELは「未来の技術だけど、まだこんなに小さな画面しか作れない」といわれていた頃でした。
毎年1月にラスベガスで開催されるCESにいくと、ディスプレイとしては海外メーカーが大きく展示している姿が印象に残ります。今年のCESでは複数レイヤー構成にした線状のLEDを回転させて奥行き感を出すディスプレイが結構耳目を集めていたように思いますが、あれはいつ頃一般に目にするようになるのかしらと思ったところでした。これだけ読むと「シャープの経営がバカだからだめになった。以上」ですが、さすがにそれだけではないでしょう。ブラウン管を他社に頼った歴史もそうですが、割れたはずの意見が最終的にどういう経緯でこうなったのかとか、そのあたりがあればもっと良かったと思います。