15年ぶり 衆院・政治倫理審査会きょう・あす開催 現職総理の審査は初
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産経新聞の記事に詳しい経緯が掲載されていますが、岸田総理が「この決断は、俺の怒りだ」と周囲に言い切ったというのは驚きですね。
ポイントは2つあったようですが、記事によれば
①岸田総理は当初から安倍派幹部らが公開の場で説明責任を果たすよう期待していたが、議員自身の意向が尊重されるため、自発的な判断を暗に促すにとどめてきた
②立憲民主党は政治倫理審査会に関する要求を通すため、令和6年度予算案(能登半島地震の復興に向けた経費含む)の審議に応じない姿勢を示し始めており、看過できなかった
ということのようです。
▼岸田首相、衆院政倫審出席の舞台裏 捨て身覚悟で局面打開 動かぬ安倍派に「俺の怒りだ」
https://www.iza.ne.jp/article/20240228-JBQO4HILK5OUZHBIQFZ2APDHDY/
ちなみに①について補足をすると、自民党総裁と党所属の国会議員は「オーナー社長と社員」のような関係性ではなく、「国民から負託を受けた」という点では対等です。国会議員のことを「一国一城の主」といった言い方もしますが、一人ひとりが国民から選挙で選ばれた存在であるため、自民党という政党の中で役職による権力に差はあれど、国会議員としての動きについて総理総裁が何でも命令できるものではないのです。
しかし私も永田町に出入りしている人間ですが、今回は政倫審に出席するかどうか、公開するかどうかで、ここまで後ろ向きな対応が続くとは正直予想していませんでした。なぜ安部元総理の死後1年以上も派閥の領袖が決まらなかったのか、わかった気がします。
単なる記載ミスではなく、意識的に政治団体の収支報告書に載せないことで、領収書のいらない裏金を長年にわたって作っていた行為は、政治資金規正法の理念を踏みにじるものであり、国民の政治不信を招いた点からも非常に悪質だったと思います。
(当然のことですが、政治資金規正法を遵守している政治家の方が圧倒的多数です)
そもそも政治資金規正法は議員立法です。今後、再発防止に意味のある法改正を行うためにも、政治倫理審査会においては各議員が真摯な説明を尽くし、少しでも国民への説明責任を果たしていただきたいと思います。何の強制力もない政倫審にさえ出る出ない、公開するしないでこんなにモメるとは思わなかった。首相が率先垂範しなければこのくらいのことも決まらず、その過程の混乱ぶりがテレビでずっと流されてしまうのでは自民党は次の選挙で相当厳しい評価を受けると思う。