飛ぶように売れる「インバウン丼」、強気価格が映す安いニッポン
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一見さんだけを獲得し続けるものの中でも特に、外国人旅行者に特化する飲食店が遂に日本でも整備され始めたというニュースと思いきや、まだまだあくまでも首都やリゾート地だけ。もっと地方の文化遺産とかのエリアにも進出してほしい。
この価格なら再訪はないなって全利用者が思うけど、旅行客だからそもそも再訪予定はなく、利用者が多いという実績だけが積み上がっていく。
日本で露骨に昔からやってるのは神社仏閣の近くの茶屋か、バス旅行中に立ち寄らされる謎の土産屋くらいのものだったのが、各観光地に整備されつつあると。
世界的な観光都市の観光客向け高級店(≠大衆店)が集中するエリアの体験は2007年の時点でこんな感じだった。
現地の言葉よりも、英語中国語近隣諸国語がデカデカと書いてあるメニュー。
世界の歩き方には載ってるけど現地の人に聞いても知らないって言われる店。
日本語か中国語で一か八か喋りかけてくる客引き。
店内にいない現地の客。
注目のコメント
「強気価格」と表現されていますが、金額の大小はあれど昔から観光業界には「観光地価格」というのが文化としてあります。
・有名な寺社仏閣や有名な通りだと2-3割り増しで販売されている
・スキー場内だとランチが1500円する
・道の駅だとローカルなお店より定食が500円高い
などなど
「地元の人達はいかないお店だよ。あそこは観光地価格だもん」と地元民は言うこともしばしば。
それでも最後に食べる場所を選ぶのは観光客なので、ニーズがありビジネスとして成立しているのであればそれは素晴らしいことだと思います。
豊洲もニセコも地元民から愛される居酒屋やお店も一定ありますからね。これだけ情報化社会なので、安いところを探そうと思えば探すこともできるとは思います。高くても支持されるお店もあります。
中長期的にインバウン丼が事業として伸びていくのかは注目したいところです。ホテルの宿泊料金などがダイナミックプライシングを導入しているように、日本の飲食店にももっと導入していくべきだと考えます。
現在は、時間帯で価格の上げ下げを行なっているところが多いようですが、日にちや時期、場所でも価格に変化をつけるとよいと思います。
時価、というのは、飲食が最もふさわしいと思います。
ダイナミックプライシングは、顧客との信頼関係や期待値を見ながら実施することが重要になってきますが、観光立国日本となった今、これまでの当たり前を見直しても良いのではと思います。