マッチングアプリ、AI強化で「相性の合う人と効率的に出会う〝マチパ〟」向上へ
コメント
選択しているユーザー
個人的な話ですが、私は7年間以上おつきあいさせていただいたパートナーと、会うきっかけになったアプリによれば「マッチ率」70%でした。
残念ながらそのパートナーとは今年お別れすることになったのですが、7年以上も一緒に過ごした時間、思い出、「70%」ではなかったです。100%大切な時間と思い出です。
私自身AIの開発をしているのですが、こういったものをAIに任せるのは倫理的にどうなのかな?と思う反面、AIを使って大切な人と会うきっかけを一人にでも提供できたらすごく良いな、と思います。
なお、AIの開発者として思うのは、このアプリはどこのデータを使ってこのAIのモデルをトレーニングしているのか。まだインターネットの歴史の始まりを覚えている人がまだ生きている時代、数多くの新しい趣味や役職、性的なアイデンティティーを表す言葉、が日々生まれてくる中、どうやって人と人の相性を測るデータを作るのか。大変難しい問題だと思います。
余談ですが、根本的なビジネスモデルの観点からすると、マッチングアプリを運営する会社のはどうやったら儲かるのかを考えるとちょっとおかしな話になるんです。もし、アプリをインストールするお客様が全てアプリのおかげで完璧なライフパートナーを見つけたら、ユーザーが離脱するはずなんです。でも、ビジネスとして成り立つのは、やはり、人間と人間を繋げることがいかに大変な、難しい問題かを表しているのではないでしょうか。
注目のコメント
試したことがないためなんとも言えませんが、この「AI分析」の精度はどの程度のものなのでしょうか。個人的には相当難しい領域なのではないかと想像しています。
AIによる「マッチング」はこうした男性⇄女性の出会いマッチングに限らず、人⇄仕事の転職・就職マッチング、商品⇄人のおすすめマッチング(レコメンド)など多様な領域で用いられています。
広く捉えると、A⇄Bのそれぞれの条件を踏まえた上で、マッチ度を計算し、最も点数の高くなる最適な組合せを導き出す問題をAIに解かせるということとなります。そのため、それぞれの条件が明確であればあるほど、やはりその計算・問題は解きやすくなると言えます。
こう考えると、機能や価格、用途などの仕様がはっきりしている商品マッチングなどは比較的やりやすく実用化も進んでいる一方で、感情的な曖昧さを多分に含んでいる男性⇄女性のマッチング、人間vs人間の組み合わせというのは、非常に難しい領域だと考えています。
「マッチングアプリ」と聞くと軽いものにも聞こえてしまいますが、技術的には非常に難易度の高い領域に挑戦している例なのだと思います。AIブームが始まった2017年にAIカオスマップを作成し始めた頃、既にAIマッチングが登場していました。確か合コンの成功率を高めるAIでした。
良いパートナーに出会いたいというニーズは切実ですから、今後も衰えることはないのでしょうね。
ただ、案外自分のことは分かりませんし、相性はさらに不明確です。最大手ペアーズのビッグデータでどこまで確度を高められるのか気になります。
もっとも詐欺やボッタクリを早期検知するAIの方が安心して使うに大事かもしれません。