毎年「最低2週間の休暇」フランス人がとれるワケ
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一応グローバルな金融企業、の、フランス支社で働いていますが、個人的体験の中での捕捉。
「休む」ことを前提に年間計画の段取りや効率化を徹底
・今の会社では7月半ば-9月半ばに連続10日(2週間)含む3週間、年間で9週間程度(45日程度)の有給利用が義務付け
・取得時期は結構分散している。特に子供のいない若い人は夏のバカンスも8月は避け7月9月に分散化するのが一般化。フランス人は8月に働かないというのは完全に誤解で、オフィスが全くの空ということは少ない
・休み中の代理を立てるのは基本。出来ない仕事は前もって段取り、お断り
・有給取らないとガチで人事に怒られる。個人的にも昨年9月に数年携わったプロジェクトの締めがあり、夏にぶっ通しでオフィスに詰めるも佳境の9月に人事から憤怒のメール。どないせえと。結局12月は全休とすることを確約させられ、事実休んだ。
同職種のお店と、休みを調整しながら営業
・パン屋さんの店頭にはこの期間は休みなのでこのパン屋さんに行ってねという他店への案内が掲示されます
他人の休みに対する理解の深さ
・いつ長期の休みを取るか互いにオープンなのはあります。仕事の打ち合わせでも、ああその時期は自分休んでいるので、何時何時までここまで進めて、そこから先は誰誰に任せられないか確認してみましょう、といった段取りになります。それで大概は、まぁ回ります。
・これは国境をまたいだ他国の支社と進める仕事でも全く同じ
・でも8月などは流石に人が揃わないので大きな作業を進める日数にはカウントしませんし、IT業種などは大きなシステム変更を加えることが凍結されます。
・(追加) 一番重要なことを忘れていた。記事にも「みんなバカンスシーズンはあきらめますよね」とあるように、時には涅槃の境地も必要です(汗) 周りの理解「と、あきらめ」がより正確でしょう。日本もかつてと較べると休みは取りやすくなったと思いますよ。特に大企業は年休取得を推奨しているところも多い。私の前職の会社は、組合員の年休消化100%がほぼ強制化されてました。それでも何兆円も利益を出していました。
むしろ酷いのはメガベンチャーも含めた比較的新しい会社ですよね。
一番効果があるのは「部下の年休取得率を上司の人事考課に反映する」ということです。サラリーマンの最大の弱点を突けばいいのです。フランスに住んでいたこともあり今も多くのフランスの企業と働いていますが、日本との違いの一つは職務記述書や目標が明確で、会社に来る事や会議に出る事自体が目的化していないという事です。
意識面の違いは、フランスではバカンスの為に働くという意識が強いと思います。
また、日本の祭日はフランより5日多いので、そういう意味では5日連続休暇をとっているのであれば、フランス人と比べた場合実質2週間休んでいる事になります(ただフランスでは3週間以上休んでいる人も多いですが。笑)。日本でもある意味合意が取れれば休めるという事ですが、結局周囲を気にするという文化もあると思います。