【幹部が語る】マイクロソフトはOpenAIに厳しく鍛えられた
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以前なら大規模計算と言えばGCPかAWSの二択でした。当時OpenAIが何故Azureを選んだのか不思議でした。
MicrosoftはOpenAIの要求に応えて技術力を上げたとのこと。2020年5月に1万基のGPU、28万基のCPUコアのAIスパコンはTop500の5位に入る規模だったそうです。これがあってこそのGPT-3/4開発でしょうね。
また、OpenAIのおかげでAzureへのクラウド移行が促された。Perplexty.aiのようなスタートアップにも選ばれるようになったとのこと。これも驚きです。
MicrosoftのCopilotは最初から多数のユーザを抱えますから、とてつもない計算量になるはずです。AIを動かすならAzureというイメージができたのは大きいです。OpenAIとの電撃提携から早4年。マイクロソフトは今、クラウド業界で無敵にも思えたAWSに肉薄しています。明暗を分けたのは、生成AIの波に乗れたか否か、といえそうです。
そんなクラウドの戦略を考える米国本社の中枢には、1人の日本人幹部がいます。法人部門で最高マーケティング責任者を務める沼本さんに、AI時代のクラウドの勝ち筋などについて、話を聞きました。
エヌビディアを中心とした、生成AIを支えるITインフラの特集は本日が最終日です。皆様ご覧いただき、ありがとうございました。
AIをはじめとした現代のソフトウェアの裏側を、覗き見ていただけるような内容に仕立ててきました。なかなか目には見えない部分ですが、大量のお金と電気を日々消費しており、社会に及ぼす影響も増していきそうです。現状、企業が大規模言語モデルを組み込んだアプリケーションを作りたいなら、
・OpenAI社が提供するAPIを利用する
・マイクロソフト社が提供するAzure OpenAI Serviceを活用する
現実的にはこの2つの選択肢しかなく、特に大手企業がセキュリティやサポートの観点を重視するとAzureが唯一の選択肢となります。
今後、Googleの大規模言語モデルのPaLM2も企業のアプリケーション開発で利用できるような環境が整備されていくとは思いますが、マイクロソフト社とOpenAI社が数年間先行して行ってきた取り組みに追いつくのにはしばらく時間を要するだろうなと想定しています。