【図解】敏腕クリエイターが続々独立、狙うは世界の大舞台
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テレビ局から誕生する敏腕クリエイター(ドラマなどの制作部門)が新たな道を探る新潮流と、それによって動く映像業界の今をレポートします。
私はNewsPicksに来る前にテレビ東京の報道局で記者・ディレクターをしていました。テレビの良さは今も変わらずよく理解しています。やはり圧倒的な映像でものを伝える凄みと、巨大なチームで一気にものそ作り上げていく時のパワーは「クセになる」ものです。
その一方で、「限界」みたいなものを感じるのも事実。
特にドラマなどを作る制作側では、腕に自信があればチャンスが溢れる時代になっています。「Contents is King」──強いコンテンツを作れる者こそが本当の勝者になれる時代になっていると感じます。
育ててくれた古巣の場所に感謝をしながらも、クリエイーとしてのあくなき探究心、外を見てしまうとそこで勝負したいという気持ち、またそれを受け入れる土壌(様々な配信プラットフォームや制作スタジオ)も整っている、ことが新潮流の背景にあるのですね。
私個人としては、優秀な若手にどんどん世界に挑戦してほしい。言葉なんて関係ないです。(最低限は必要だけど)
言葉を超えた表現方法を持っているんですから。クリエイティビティを存分に生かして日本を元気にしてくれる、そんなコンテンツが増えていくことを期待しています。今週のNewsPicksは、テレビ局と映像クリエイター、そして動画配信プラットフォームが絡み合う映像産業の今を特集します。
今年2月、YouTubeチャンネル「日経テレ東大学」が打ち切りとなり、テレビ東京の高橋弘樹プロデューサーが退社するというニュースが話題を呼びました。しかし、それ以前から、敏腕テレビクリエイターたちの独立は活発になっていました。
ネットフリックスで日本発作品から世界的ヒットが生まれ始め、アマゾンもディズニーも日本での制作を強化。腕利きのクリエイターたちは今、引く手あまたです。
今回非常に面白い動きとして注目したのが、TBSが立ち上げた制作会社「THE SEVEN」。地上波が屋台骨でありながら、動画配信プラットフォームと一蓮托生で世界ヒットを生むべく、動き始めています。詳しくは12日(水)公開予定のインタビューをご覧ください。「経営者がトップダウンで現場を縛って業績が悪化したケースが多い」「現場社員は問題を認識し、変えたいと思っているという。社員の3~4割の能力しか活用できていない」
これは、星野リゾートの星野代表の言葉です。テレビ局はもちろんですが、多くの企業で考えなくてはならない課題の氷山の一角ではないかと感じました。