【爆速】カインズが1年半、本気で組織変革をした
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話題のカインズ、話題の西田氏、興味深く拝見しました。
記事にはキャッチーな言葉が並んでおりますが、一番重要なのは「現場に寄り添う」ことだと思います。私は若いころに某外資系コーヒーチェーンで現場職に従事していました。毎日朝のオープンから夜の閉店まで、店の自動ドアが閉じることなく続く長蛇の列。その日々に、経営(及び事業)は「現場が全て」という思いで仕事をしていました。
当時コーポレート(の要職)には、外資系の名だたる会社からヘッドハンティングできた人が据えられていました。それ自体は間違っていることではなく、優秀な方々がそれぞれのスペシャリティで会社を良い方向に導いていけば良い。しかしながら、段々とその人たちのメッセージと現場の状況がずれていく、もう少し言えば、コーポレートの顔が現場に見えてこない。見えてくるのは、かっこよくお化粧された資料たち。あるいは華やかに市場にプレゼンする方々と経済誌に踊る言葉たち。それでは現場の士気など上がるはずもなく、一人一人の動機付けも生まれることはなかったです。
「現場至上主義」を言っているのではなく「現場に事業上必要なものが全て詰まっており、そこで働く人たちにそれが内包している」というスタンスが重要であり、コーポレートと現場が協業できるか、その視座で行動する(メッセージを出すだけではなく、実際に足を運ぶ)コーポレートのCXO〜リーダークラスがどれだけいるのか。正直、まだ懐疑的です。
その意味でカインズの快進撃、西田氏の言葉には、琴線に触れる何かがある、そう感じました。
注目のコメント
カインズで正社員として働いていました。
10年近くいると慣れきってこの会社にいても成長できなさそうだなと思って5年前に転職したのですが、それからカインズはDX推進やDIY HR導入など会社がめちゃくちゃ成長していて、それを退職者からの立場で見守るのがなかなか味わい深いです笑
本社でも勤務していたので、創業家の土屋裕雅氏が社長の時に色々改革している様子を見ていたのですが、彼の想いが上層部含めて行き渡っていない印象でした。そこから高家氏が社長になったのが起爆剤になったのかなと想像しています。西田氏もそうですが外部のプロを迎えてガンガン変わっている。内部の人間だけでは組織は変わらないのだと思いました。わずか1年半で組織変革を遂げたカインズ。鍵を握るのはやはり「アジャイルな仕組み化」。この仕組み化を推進した西田CHROのリーダーシップが素晴らしいです。
それに加え、人事はマーケティングなんだと。このアナロジーは取材の中で非常に印象に残っています。
記事中で述べられていない点を挙げると、マーケティングでは顧客体験(Customer Experience)を向上させ、顧客のデータを活用することでパーソナライズした価値を提供し、離反を防ぎます。
これは組織経営においても全く同じで、従業員体験/満足度(Employee Experience)を向上させ、エンゲージメント調査などのデータをもとに個別に施策を打ち、離職を防ぐ。
人事=マーケティングというのは正に的を得ているなと思います。これを機にマーケティングの分野をもっと勉強しようと思いました(笑)
最後に私の主観ではありますが、うまく組織変革ができている企業ほど、「人的資本経営」という言葉を使わないなと、様々な取材を通して思いました。
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本記事の内容について、もっと知りたいことや疑問がありましたら、コメント欄に【#教えて編集部】とつけてご質問ください。 後日、いくつかピックアップし、解説記事でお返事いたします。
(#教えて企画の詳細や、詳しい質問方法は下の記事参照)。 https://newspicks.com/news/8002819/body/この特集のミッションの原点として、社内外から数多くのご意見をいただきました。
人事が面白い。最近業績が堅調な企業、ソニー、リクルート、ダイキン、こうした企業では人事の目が輝いています。
また、人事コンサルのエースからは、ニッポンの人事労務を戦略人事に変えたい。特集のどこかに、その視点を入れてほしい。と力説されました。
両利きの経営の祖師ことオライリー教授も、日本に期待している。ただし、懸念しているのが、組織への関心を失っていないか。
とはいえ、朗報もあります。昨日、大手エンジニアリング会社の技術系役員とお会いしました。ご本人は今、大学で組織を勉強している。
「戦略は死んだ」は、言い過ぎですが、強い組織を作るというのは永遠の課題。カインズの事例を機に、民主化が進めばこれ幸いです。