EU、携帯充電端子の域内統一化で合意 アップルに打撃
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通信メディアの仕事をしてきた経験からするとインターフェイスの標準化は重要な事項だ。ITUでも長年勧告(あくまでもレコメンド)であるが、機器の互換性や接続(ハードだけではなく、ソフト面もだ)の品質を維持して、事故や障害防止に貢献してきた。
ちなみに、標準化されるとインターフェースが発展しないとの見解は少し違う。毎年新しいインターフェースの標準化検討はされており、数種類の勧告が出る。折り合わない場合でも、普通は、検討中として記載されてきた。
もし、自宅の電源コンセントが突如、欧州仕様の3ピンプラグになったら、皆さんどうするつもりなのか。しかも220V交流だ。アメリカでは2ピン110Vだし。
それほど、インターフェースは重要なのだ。但し、この標準化は国の産業に大きく影響するのも事実で政治が絡む。
日本からも総務省(旧郵政省)やメーカーからも人が出向や標準化メンバーとなり、シノギを削っている。
いやいや、そんなのはユニバーサル電源で100V-240V,50/60Hz併用だから関係ないと言うのであれば、パソコンとスマホだけで生活してみて下さい。消費者としては良いと思う。けれど技術停滞の懸念はある。ライトニングが素晴らしいとは言わないが、type-cの先の事を考えているのか疑問。
Androidのスマホが発売した当初、充電端子はmicro USBだった。仮にここで充電端子を統一していたらtype-cの端子は生まれたのか。イノベーションが阻害されるというappleの主張は一理ある。
充電端子をどうするかは民間企業が判断することであり、政府が介入するのはおかしい。
2008年、iPhone3Gを機にスマホが普及。この時iPhoneは30pinの幅広充電端子。Androidはmicro USB。
2012年、iPhone5の時にライトニングを搭載。
2017年頃、Androidがtype-cに改良された。
2024年秋に充電端子統一施行予定。しかし、この頃には次の端子が生まれていてもおかしくはない。
こうやって見ると10年同じ端子を使ってるappleがイノベーションが阻害されるって、一理はあるけど説得力には欠けるかな。ジョブズからティムになって売上は上がっても技術革新はなくなったな。アップルの言うイノベーションの阻害について考えてみました。
そもそもType-cはただのコネクタ形状なのでUSBの信号も流せるし、ThunderboltやHDMI等の信号も流せます。
そう考えてみると、ケーブルの信号線が足りなくなったりチップの高度化によってケーブル側がボトルネックになる等の問題が起きた時に物理的に対応不可になれば、全く新しいコネクタを創出しなければならなくなり十分に普及したType-cコネクタが阻害するということは考えられるかもしれません。
しかし、USBも初代のType-Aから後方互換性を維持しながらアップデートを繰り返してきました。のであればコネクタの形状自体はさほどイノベーションに影響を与えないのではないでしょうか。
Type-cコネクタの策定にあたっては、少なからずLightningの表裏関係なく挿せる利便性に影響を受けたかも知れませんがAppleが考えなくても誰かが考えるのがこの世の中なので、イノベーションは起き続けるでしょう。
むしろ登場以来ほとんど技術的に進歩してこなかったLightningの方がイノベーションを阻害しているとも考えられると思います。