楽天の三木谷社長、中国テンセントとの提携戦略を数カ月内に公表へ
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WeChatは、見込客、既存顧客となるフォロワー基盤があれば有効活用できると思いますが、基本的に新規は取りにくいチャネルです。
LINEオフィシャルアカウントと同じで、CRMに向いているチャネルですね。
楽天さんは以前から京東(JD)などに出店をして商品を販売されているので、これまで獲得された既存名簿の活用とかができれば上手くいく可能性はあるかなと思います。
全くのゼロベースからとなると、相当テンセントから忖度してもらわないと難しいでしょう。
楽天さんに限らずですが、メーカーではない小売企業さんなどが中国越境ECでモール出店した場合、
①中国でも人気で売れるブランドは基本的に直営店を出しているし、他社店舗も販売しているため、価格競争に陥って売っても売っても儲からない。
②仕入れ商品でただでさえ利益率が悪いのに、ECモールの販売手数料が重くのしかかってしんどくなる。
という状況に陥ることが多いです。
WeChatのEC店舗で販売できれば、モールの販売手数料よりは負担が減って利益が出る可能性があるので、個人的にはテンセントと提携できるならチャレンジする価値はあるかなと思います。頑張って欲しいですね。
個人的には物販よりも、コンテンツ、ゲームでゴリゴリやってほしいです。正直「wechatを活用して日本の人気商品を販売する」というスキームは現状のスキームではあまりうまく行かないと思います。
結局トラフィックをどう獲得するのか、というのがボトルネックで、楽天やテンセントがトラフィックを巨額投資等で集めない限り、販売チャネルは作れても売れるようにはならないと予想しています。
wechat(ミニプログラム)におけるEC機能は流入トラフィックの母集団が主に会員からスタートするので、会員獲得には大きなマーケティング投資が必要になります。アリババプラットフォームやオフライン店舗などでそれなりのユーザーベースから流入させていけば、一つの販売チャネルとして一部は成立しますが、独自の集客はなかなか大変。
最近急速に伸びてきた拼多多の共同購入スキームなどを駆使するなど、色々と工夫の余地はあると思いますが、そんなに単純にはうまくいかないという懸念を強く感じます。他の記事で、携帯電話キャリアに中国の企業が出資するのは問題ではないか、という指摘がありましたが、そういう横やりが入る可能性はあり、国や世論がどちらにふれるかは気になるところ
楽天からすると携帯事業の資金調達が目的と思うので、ECでの連携にどれだけ真剣なのかは個人的に疑問な一方で、テンセント側から見てあまりにメリットがわからないので、このあたりの深読み解説が聞きたいです