北東 夕楓

2023年1月時点、南アメリカでの総人口と比較した携帯電話接続数は112%、中央アメリカでは103%と携帯電話接続数が総人口を上回っていますが、総人口に赤ちゃんが含まれていることを考慮して携帯電話を持っている世代の人口と比較すると、一人あたりの普及はない状態です。世界平均は106%で、チリが147%を記録しています。これはチリが1ギガバイトあたりの世界平均データ通信料金が世界で3番目に安いことが原因だと考察できます。 ラテンアメリカ全体がその世界平均を下回っており、スマートフォン1台あたりの月間データ量も世界平均より低い。結論として、データ通信料の安さという魅力を国々が全面に押し出すことがラテンアメリカでのスマートフォンの普及を促進する効果的な手段となるでしょう。

コロナ禍を境に韓国アイドルはアジア圏を超えてラテンアメリカ圏はもちろん、世界的に親しまれるようになりました。実際に、IFPI 2022年グローバル・アルバム・セールス・チャート（フィジカルのセールスを集計しランキング化、ストリーミングは含まない）ではトップ10に韓国アイドルのアルバムが8枚ランクインしました。 2022年における世界の地域別音楽市場ランキングで、北米とサブサハラアフリカに続いて3位であったラテンアメリカ市場へ進出することは更なる成功が確定されているように思えます。 IFPI 2022年グローバル・アルバム Top 20（デジタルフォーマットが対象）にランキングしている韓国アイドルのアルバム数は8枚でした。 つまり、彼らが成功していると印象付けられている1番の理由はフィジカルセールスだと考察できます。 しかしながら、記事で述べられていたラテンアメリカの音楽市場規模の前年比26.4％成長の最大の原動力は有料音楽ストリーミング配信の契約です。更に、アジアと同じくラテンアメリカでも深刻な少子高齢化が進んでいます。 このことから、韓国アイドルのラテンアメリカ進出は一概に成功すると言い切ることは難しいでしょう。しかしながらK-POPファンが多い国トップ20にラテンアメリカの6カ国がランクインしていることも事実です。