徳田 彩

>パーパス経営がうまくいっている会社は、役員クラスの人たちが“なぜ自分たちはこういう事業をやっているのか”という自分たちの哲学を考える機会を持っています。 役員会議が、このような答えがない議論をできる風土があるんです。 目先の事業戦略よりも、WHYから問いを立てて一段階抽象度を上げた課題設定で話し合うことで、会社の未来像をより広い視野かつ、より長い目線で考えられるようになります。

しかし、現状、多くのパーパス設計は社会貢献的なメッセージの意味合いのものが多いと思います。 それに対し、私たちの定義するパーパスは、そもそも創業者はなぜその会社を作ったのかを深掘りします。 もちろん、時代とともにブランドが提供できる価値は変わりますが、その会社の事業が世の中と人々にどのような意味があるのか定義した後、その会社の行動がパーパスにひもづいているかをチェックしながら作っていく一貫性が大事だと考えています。