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アサヒグループホールディングス 2020年12月期通期決算 : 官報ブログ
Yamada Satoshi株式会社10X 取締役CFO
アサヒHDの決算。ビール市場はまだまだ半分が量販店(居酒屋など)の売上なので、コロナ影響が大きそう。
容器別販売を見るとその動きが顕著。装置産業(固定費大きい)だけに稼働率の低下の業績インパクトは大きい。
日本の場合は量販店にあるビールはほぼ100%缶なので、居酒屋(業務店)比率が減って家飲みが増えるとビンと樽が減少し、缶が増えます。製造ライン的には上流工程(ビールを発酵し作るところ)は容器に関わらず共通ですが、下流工程(パッケージング)は容器ごとに違うラインなので非効率が発生します。
なので、ありそうな動きとしては瓶ラインの稼働率を上げるべく、欧米のように家飲みでも使えるスタイリッシュな小型の瓶詰めビールを小売店でも販売していく、という戦略が考えられます。(日本の小売の棚は缶でおくことに最適化されており、棚効率的にはxですが、状況的にチャレンジしても良い印象)
>売上収益:2兆277億6200万円(前年同期比-2.9%)
>営業利益:1351億6700万円(同-32.9%)
>純利益:928億2600万円(同-34.7%)
>アサヒビールの容器別販売数量構成比
・ビール 2020年
ビン:12%(YonY-5%)
缶:63%(YonY+11%)
樽:25%(YonY-6%)
Amazonのレジレス店舗が英国にも、「Just Walk Out」技術採用
Yamada Satoshi株式会社10X 取締役CFO
米国でWalmartなどがe-grocery(日本でいうネットスーパー)の強化を強めて、対Amazonの姿勢を明確化しているように、英国ではTescoやSainsbery'sなどの大手GMS/SM事業者がすでに15-20%を超えるEC化率を達成しており、OMOの利便性が高い。購買頻度の高い生鮮ECはアマゾンにとっても取りたい領域ではあるものの、商品の回転率の速さや鮮度のある品物故の物流を組む難しさなどからまだまだ勝ちパターンが作れていない印象。英米ではリアル店舗を持つ大手小売がECの強化も進めておりAmazon一強にはならない事情もあり、今後も競争激化が進みそう。

【実例集】投資先の「バリューアップ」。その具体的方法とは?
Yamada Satoshi株式会社10X 取締役CFO
なかなか世の中に出ないPEファンドのvalue up事例がまとまっていて非常に有益な記事ですね。是非世の中のPE以外のM&Aの参考にして頂けるとものかなと思います。個人的にはこの6つの手段実行の精度を上げる土壌として以下の3つを重視すべきかなと思っています。
1. そもそもモニタリングやコスト低減・売上アップなどの施策を打つための全ての土壌としての前提条件として、経営や経営指標のタイムリーな見える化の仕組みを構築する必要があり、この見える化をいかに適切に素早く自律的にやれるかが、バリューアップ実行のスピードを決める。(なのでPMIフェーズで最初に見える化を行うことが大事)
2. 実際の各種施策の実行において最も考慮すべきは、投資先の人的リソースに限りがある点。施策の優先順位や順番を決め、不断に見直しし続けることがファンドサイドの重要な仕事になる。ちなみにトップラインアップとコストダウンを同時期に追求することは極めて経営の舵取りの難易度が高いので、特に優先順位を考えるべき事項。
3. PMI直後はいわゆる最初の重い岩を転がしていくための、ハンズオン支援も大事だが、最終的にはEXITも視野に入れる必要あるので、自律的に投資先が成長できるように徐々にhand overしていく必要ある(これはday1から意識しないと間に合わない)。

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