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大手酒造のキリンを脱サラした「3人のヒットメーカー」が、お酒造りのために「五島列島」を選んだ意外なワケ
鯨本 あつこRe:gion Picker / NPO法人離島経済新聞社 代表理事 / 有人離島専門メディア『ritokei』 統括編集長
人がいい!というのは私自身も五島でいつも感じています。
地域側からの視点では、限界集落といわれる少人数集落や小規模離島に専門知識や専門技術のある方が来られて風向きががらりと変わることはあり、そんなケースのそれぞれが、あちこちの小規模コミュニティの希望になってます。
ちなみに五島列島はじめ日本の国境地域にある71島には有人国境離島法という法律のもと新規創業や事業拡大に活用できる特別な補助金があります。
その点、このクラフトジンは国境離島を守る仕組みが上手に活用されている良い例だとも言えます。
「子どものいない社会」が理想になっている…養老孟司「日本の少子化が止まらない本当の理由」
鯨本 あつこRe:gion Picker / NPO法人離島経済新聞社 代表理事 / 有人離島専門メディア『ritokei』 統括編集長
記事で語られる都市人の反対側にいる方々へのメッセージとして、離島経済新聞社のインタビューでは「島がホントで都市がヘン」とお話しくださいました。人の暮らしを便利にするはずの都市化は、結果として、子は宝という原初的な価値観を人々から(知らず知らずのうちに)奪ってきました。都市に暮らす人にとっては耳の痛い話かもしれませんが、人間はそもそも自然の一部です。養老先生の語られる危機感は至極真っ当であり、まだまだ広がってほしいと願います。
https://ritokei.com/voice/26569
移住、2拠点、ワーケーション 五島市「2060年2万人」への挑戦
鯨本 あつこRe:gion Picker / NPO法人離島経済新聞社 代表理事 / 有人離島専門メディア『ritokei』 統括編集長
「2060年に2万人キープ」は、日本の離島人口約100万人(北海道・本州・四国・九州・沖縄本島以外の有人島)が2040-2050年には半減すると予測されるなかでは、ものすごい数字であり、実現するには行政だけでなく、島の住民や島内外のフォロワー(縁故者、ファン、企業等を含むいわゆる関係人口)をいかに増やすかがポイントとなります。
私は2020に初開催されたGDCにも参加しましたが、五島市は勤勉かつ柔軟な役場の方々はじめ、外部の方を受け入れる島の方の温度感や、島を愛する外部関係者の熱量がそれぞれすばらしいと感じています。
例えば、人口数人〜数百人規模の島や少人数自治体は、都市居住者からすれば想像ができないほどの、生きていくために必要な役割をひとりの人間が担い、一人ひとりの動きが大きく地域社会に影響します。
だからこそ、庄司さんのおっしゃる通り「不便なところを自分で解決」「与えられたものをただ受け取るのではなく、積極的に関わっていく人の方が楽しめる」という点は、離島に限らず過疎地域になんらか関わる方には共通して、参考にしていただきたいと感じました。
2020年のGDC参加時の記事をご参考までに。
https://ritokei.com/pickup/csc3_1
“まち医者”のようなデザイナーでありたい。長崎県五島へUターン、9割は島内の仕事を。「草草社」有川智子さんの、懐かしくも新しい働き方
鯨本 あつこRe:gion Picker / NPO法人離島経済新聞社 代表理事 / 有人離島専門メディア『ritokei』 統括編集長
2010年に離島経済新聞社を立ち上げすぐのころ、五島に戻ったばかりの有川さんと縁がつながって以来、時々おじゃましてきました。
地域の歴史文化を内側から理解する有川さんが愛情や尊敬をもってデザインされたプロダクトは、地域外の人に地域らしさを損なわない状態で届いているように思います。
有川さんが手がけてきたカフェなどの施設も、外から来る人のためにひらかれていても、施設が存在する意義の根っこは、地域の人のためであることがまったくブレない。
近年は社会増に転じ、朝ドラの舞台にもなるほど人気の五島ですが、その背景には有川さんはじめ、五島という地域に対してブレない仕事人がたくさんいるわけです。
別の視点からですが、ソトノマやおうとうの家を数年前に取材した記事もご参考ください。
https://ritokei.com/pickup/csc3_3
「宮島訪問税」来秋開始へ 乗船時に1人100円徴収
問題行動多発だった娘が1カ月で激変話題の「秋田県留学」の秘密に迫る
鯨本 あつこRe:gion Picker / NPO法人離島経済新聞社 代表理事 / 有人離島専門メディア『ritokei』 統括編集長
この取り組みのベースになっているだろう山村留学は1970年代に長野県でスタートし、1980年代からは離島地域にも広がっているので、類似の受け入れプログラムは全国津々浦々、多様にあります。
舞台はほぼほぼ過疎地域。人口過密地域、核家族、地域コミュニティと疎遠……といった環境では得られない子どもの成長と、自分以外の大人が子育てを手伝ってくれる田舎ならではの環境に、親御さんも安堵感を得られるプログラムだと思います。
日本の島に限った情報ですが、令和5年度の離島留学募集情報を以下に。
https://ritokei.com/grow/26195
我が子は田舎で育っていますが、別の田舎を経験することの価値も大きいので、そのうちどこかに留学へ…と思ってます。
空き家問題と地域の活性化、SEKAI HOTELがめざす体験型の宿泊施設
鯨本 あつこRe:gion Picker / NPO法人離島経済新聞社 代表理事 / 有人離島専門メディア『ritokei』 統括編集長
それまではあまり観光地として営んできていなかった地域は、往々にして観光地的な受けいれ体制がないものです。そんな地域を訪れる人は、ある意味その素朴な姿を喜ぶものの、地域側の人は、誰をどう受け入れていいのか悩むことになります。
その点、この記事にあるパスポート的な仕組みはすてきです。
あくまでこの宿に来る人は大丈夫、と地域の方に思われる信頼がベースですが、それさえ構築できてれば(もちろんそんなに簡単ではないですが)、来る人にも、受け入れる地域側にも、さまざまな発展があるように感じます。
コロナ禍での行動変化、東京圏の3割 地方移住への関心あり。23区在住20代は半数超
鯨本 あつこRe:gion Picker / NPO法人離島経済新聞社 代表理事 / 有人離島専門メディア『ritokei』 統括編集長
ここで私が注目したいのは人口密度です。
ゆったり暮らしているイメージのあるヨーロッパ各国の人口密度は、日本では過疎で知られる鳥取や島根に近く、私の暮らしている田舎も、離島も、人口密度100人未満の地域が多くてヨーロッパに近い。
一方、離島経済新聞社の本部がある世田谷区は人口密度1.5万人(!)。普段は高いビルにおさまっているけど、皆が地上に並んだらどれだけインパクトがあるのか……。
東京都心にもそこかしこに下町的な文化があり、そこに暮らす人が愛着や誇りを抱いていて、私自身、好きな街もたくさんありますが、人口密度が高くなりすぎたことで、暮らす人にも、日本社会全体にも、さまざまな弊害がでていると感じています。
その点コロナは密の問題を浮き上がせていて、地方暮らしを選択できる人は移動する。
あくまで、移動できる人だけで良いと思いますが、人口密度の凸凹がなだらかになることは歓迎したい流れだと思います。
【川名桂】今、都心で駐車場のアスファルトがはがされている
鯨本 あつこRe:gion Picker / NPO法人離島経済新聞社 代表理事 / 有人離島専門メディア『ritokei』 統括編集長
希望を感じます。
特に天災の多い日本で、ほんとうに持続可能な社会を求めると、たとえ都市であってもなるべく手近なところで、食を得られるような状況をつくることが重要ですが、経済偏重の思考ではこのような例はなかなか生まれない。
一方、若い方のなかには、学校で持続可能な未来をつくる意義や地域づくりのことを学んでも、みまわす社会が全然真逆に動いているこのに違和感を感じでいる方もいると聞ききます。
土地建物に関する複雑な法律を知ると、つい、都会は無理だと片付けたくなってしまいますが、こうした方の思考や行動は希望で、日本の持続可能性に紐づいてるものだと感じます。
園児のほとんどを、全国からの移住者が占めるようになった「森のようちえん」とは?
鯨本 あつこRe:gion Picker / NPO法人離島経済新聞社 代表理事 / 有人離島専門メディア『ritokei』 統括編集長
我が子も森のようちえんに通っています。Iターンした地元にたまたますてきな園ができたので通わせられていますが、これまで「行きたくない」と言ったことは1度もなく、森のようちえんの意義深さをあらゆる面で実感しています。
この記事は保育者側の視点で語られているので、子どもとその親視点を補足すると、なにより森のようちえんは子どもにとって、センスオブワンダーな学びにあふれている点がすばらしい。
人工物に囲まれた環境に慣れた子は、ふかふかの芝生でも裸足で歩けないと聞きますが、森の子どもたちは急斜面を小猿のように駆け降りる能力はもちろん、自然からさまざまなことを学んでいます。
我が子は4歳ながら、食べたら美味しい植物や、触ってはいけない虫や植物の判断がつくし、薪を拾って火を起こしてごはんも炊ける。
おもちゃがなくても、かっこいい木を探したり、お気に入りの石をみつけながら、毎日心をときめかせている。
友達とケンカしても話し合いで解決して、遊んだ後は自分が遊んだものに限らず、みんなで片付ける。
保育者が大声をあげるのはよっぽど危険なときだけで、あとは子どもたちが自分で考えて動いているようす(なので、一般的な保育園の方が視察にくるとものすごく驚かれるとのこと)。
いまの時代、教育や人材育成の分野で求められている人間力や自己肯定感のベースも、森のようちえんに通う子どもたちは自然と習得できているように感じます。
ヒトをはぐくむという観点で捉えると、なにも幼児に限った話ではなく、不確実な世界を生き抜くために必要なスキルを得るための学びの仕組みとして、あらゆる人に注目してもらいたいと、ひそかに思っています。
蓋を開けたら“どこも同じ景色”になっていた日本の「観光商店街」 チェーン店の進出で失われていく「らしさ」
鯨本 あつこRe:gion Picker / NPO法人離島経済新聞社 代表理事 / 有人離島専門メディア『ritokei』 統括編集長
均一化するということはつまり、地域文化が貧しくなるということ。
日本の離島にある文化をSDGsに重ねて再考するという弊団体メディアの特集で、池澤夏樹さんに訊ねたら
「経済や軍事は均一な方が強く、均一であることで一丸となって戦えます。しかし文化はバラエティがあればあるほど豊かなのです」
という表現で、均一化についてのもやもやを説明してくれました。
多様なものが多様であり続けられることの必要や意義を考え、理解したうえで、均一化と多様性をどうバランスさせるかが論点だと思います。
参考記事(池澤夏樹さんの言葉は後半)
https://ritokei.com/pickup/k36_8_11
パソナの淡路島移転計画はどうなっている? 家族で引っ越した社員が語ったリアルな日常
鯨本 あつこRe:gion Picker / NPO法人離島経済新聞社 代表理事 / 有人離島専門メディア『ritokei』 統括編集長
地域側の視点で、企業進出の良さを実感できるのは、なにより子育て層が増加すること。それに付随して、学校やら病院やらの重要インフラが維持できる、あるいは充実すること。
その点、この記事でいいなと思うのは、子育て層のパソナ社員が、家族と過ごす時間が増えたと感じていること。
淡路島の学校に通う子どもたちは学校を通じて地域に馴染んでいき、仕事ばかりで地域と関わる時間があまりない親でも、子どもの行事やらつながりを通じてじわじわと地域に馴染んでいくはず。
20〜30年後、パソナ進出を機に淡路島が地元となった子どもたちがどう定着するか。そこに注目していたい。
※記事中の人口データは淡路市だけだったので、淡路島全体(淡路市、洲本市、南あわじ市)の人口比、学校、病院などのインフラを参考までに。
https://ritokei.com/shima/hyogo_awajishima
【第一弾】Re:gionピッカー誕生。10名の地域牽引者が就任
鯨本 あつこRe:gion Picker / NPO法人離島経済新聞社 代表理事 / 有人離島専門メディア『ritokei』 統括編集長
はじめまして。鯨本あつこ(いさもと・あつこ)と申します。
2010年に創業した離島経済新聞社(2014年にNPO法人化)の代表と、国内約400島余りの有人離島地域に特化したメディア『ritokei』の統括編集長として、小さな島から世界の持続可能性を考える活動を続けています。
私は大分県日田市という人口6万人規模の田舎で生まれ育ち、福岡、東京、那覇などを経て2018年にUターン。2児を育てながらリモートワークをしています。都心から1,000キロ離れた絶海の島でも、私の田舎でも、こうした暮らし方や働き方ができる技術の進歩に感謝する一方、感謝できることばかりではない経済や社会の課題を、いかに解決していけるか。
日本の海に広がる島々にあるリアルな視点も借りながら、みなさんと考えていきたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
NORMAL
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