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第5回 クロスボーダーM&AとPMIの要諦 - 進化する組織
安藤 益代株式会社プロゴス 取締役会長
日本企業はクロスボーダーM&Aでうまくいかない例が多いと聞きますが、この記事に解決策のヒントがいろいろと紹介されていると思います。
まず、マトリックス組織の機能軸として、高度な専門性をもつ社内プロフェッショナル集団がクロスボーダーM&AとPMIをサポートする体制を作ること。これでノウハウ蓄積と人材育成もできるという点です。これはインオーガニックにグローバル事業の拡大を目指す企業には必須だと思います。
また、経営管理の効率化・高度化のために、海外のどんなプロフェッショナル人材をどう活用するかの采配や、そのための組織づくりにも注目しました。任せきりにはしないが、餅は餅屋にまかせるバランス感覚なのですね。
全体を通して、グローバルビジネスの展開における、コーポレート部門のミッションと役割の重要さを改めて感じました。
なぜ日本人は有給休暇をとらないのか? 取得率ワースト2位 「休む=悪」は時代錯誤?
安藤 益代株式会社プロゴス 取締役会長
日本人の有給休暇は、取得率は確かに低いのですが、年間の休暇日数全体を見る限り、休めない国ではなく、みんなで一斉に休む国だと言えるでしょう。日本は祝祭日が多く夏季休暇や年末年始休暇有給休暇と有給取得日を足した年間休日数は国際的に見ても多いほうだからです。
横並びで自分だけでは休みづらいなら、祝日にすればみなが休む。これをうまくとらえているとも感じます。ただし、一斉に休むことにより、人気の街や観光地が混むことが悩ましいですね。
有給取得率が高い国は「休みをとってるならしょうがないね」と担当者が休みをとることの影響に対して、社会全体が寛容であるという印象があります。
有給取得率を高めるには、周囲の意識だけでなく、休まれたら困るという状況自体を見直して、生産性を高めていく必要があると感じます。

【読書】無意識に陥る「情報メタボ」の対処法
安藤 益代株式会社プロゴス 取締役会長
「情報メタボ」というのは言いえて妙ですね。情報を食べ物に例えれば、自分がなりたい体形や体力や身体能力を得るために、何を食べどう咀嚼、消化、吸収していくかということに似ていると思いました。
正しい判断をしようと漏れなく情報を集めることに時間やエネルギーをかけすぎていないか。コピペ文化の浸透で、あまり考えずに情報を右から左にアウトプットしていないか。などを振り返るきっかけになりました。
とくにスピード重視で「何事も、なるべく少ない情報で決めてみよう」というのは新鮮でした。これを心がけると自然に、情報の質、pro vs conのバランスを気にしますし、よく考えるための時間も確保できそうです。
情報ダイエット、やってみようかな。
人材力、初の上位圏外に 日本26位、韓国が逆転
安藤 益代株式会社プロゴス 取締役会長
グローバルな人材競争力の国別比較としては、スイスのビジネススクールIMDが毎年出している世界人材競争力ランキングがありますが、ここにあるように、世界トップランクのビジネススクールであるINSEADも10年前からGlobal Talent Competitiveness Index (GTCI)を毎年発表しています。上位25ヵ国には欧米の国が多いのですが、過去10年間の上位はあまり変わっていないようです。
発表の原文や動画の中で日本が25位圏外になったことを名指しで伝えているので、このメディアの記者がわざわざ日本の凋落を強調したわけではなく、主催者側も注目したポイントなのでしょう。
https://www.insead.edu/news/2023-global-talent-competitiveness-index-celebrates-a-decade-pioneering-talent-insights
GTCIというこの指標はenable, attract, grow, retain, technical&vocational skills, global knowledge skillsという6分類の評価項目からなり、そのサブ項目が詳細に定められています。
報告書には国別の分析もあるので、日本を見てみると、先進国平均と比べて見劣りするのが、Global knowledge skillsとAttract(人を惹きつける開放性や平等性)の2項目でした。Global Knowledge Skillsで特に問題なのは、管理職の能力と、新しいビジネスの集積度でした。Attractで特に評価が低いのが女性がリーダーになる機会でした。
他の国際ランキングと比較しても、課題としてあげられている点は共通しており、日本の立ち位置を客観的に知るヒントになると思います。

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