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薄っぺらな親日論。天皇のフィリピン訪問から学ぶべき歴史観
NewsPicks編集部
木場 紗綾公立小松大学 准教授
フィリピン研究者として、今回の天皇・皇后(両陛下)のフィリピン訪問は非常に感慨深いものがありました。毎日、日本とフィリピンの報道映像を見て、胸が熱くなり、これが時代の転換期なのだと思いました。 ただ、歴史も文化も政治体制も違う東南アジアを「親日度」で総称したり比べたりするのはやはる無茶だと私も思います。「親日国」フィリピンでも、元「慰安婦」として日本大使館前でデモを続けておられる方は少数ですがいまだにおられますし、日本との皇室外交の盛んなタイでも、日本の皇族の訪問は(頻繁すぎるということもあるのかもしれませんが)実はあまり報道されていなかったり。だからこそ、今回の両国の主要メディアの取り上げ方に感銘を受けました。 同時に、Facebookでそうした報道を拡散している知識人に対して平気で「でも日本は第二次大戦で過ちを犯したよね」「許せない」などと、日本なら匿名掲示板でしか書かないようなことを堂々と記名して自由に書いている個人のコメントを見て、「これぞフィリピン」と思いました。フィリピンの人は日本人よりはるかに堂々と人前で自分の意見を述べます。住民運動のレベルでもそう。学歴が低くても、稚拙なありきたりな意見でも、述べることに意義がある。しかも日本のように匿名でなく、記名のSNSで、または、皆が知り合いのコミュニティの公の場で。
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