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南シナ海、中国と共同開発も=判決後の早期対話目指す-比外相
木場 紗綾公立小松大学 准教授
ヤサイ外相はかなり変わった経歴を持つ法律家で(米国のローファーム、フィリピン証券取引所委員長、2010年に副大統領立候補など)、なかなかの不安要素満載ですが、基本的にはドゥテルテ大統領の代弁者とみてよろしいと思います。ドゥテルテは選挙キャンペーン中から直接対話とジョイントベンチャーを公言し、それが実際にフィリピン大衆に受けていました。ただ、ドゥテルテは非常にプラグマティックな政治家。この話もどこまでが大衆向けパフォーマンスなのかを見極める必要があります。
なおフィリピンは陸・海・空軍および海兵隊を持っています。装備は貧弱ですが、アメリカに守られて国民も政治家も平和ボケしてきたフィリピンで、いま、いちばん南シナ海のリスクを冷静に理解しているのは国軍、特に海軍だと、現地で調査しているとつくづくそう実感します。
薄っぺらな親日論。天皇のフィリピン訪問から学ぶべき歴史観
木場 紗綾公立小松大学 准教授
フィリピン研究者として、今回の天皇・皇后(両陛下)のフィリピン訪問は非常に感慨深いものがありました。毎日、日本とフィリピンの報道映像を見て、胸が熱くなり、これが時代の転換期なのだと思いました。
ただ、歴史も文化も政治体制も違う東南アジアを「親日度」で総称したり比べたりするのはやはる無茶だと私も思います。「親日国」フィリピンでも、元「慰安婦」として日本大使館前でデモを続けておられる方は少数ですがいまだにおられますし、日本との皇室外交の盛んなタイでも、日本の皇族の訪問は(頻繁すぎるということもあるのかもしれませんが)実はあまり報道されていなかったり。だからこそ、今回の両国の主要メディアの取り上げ方に感銘を受けました。
同時に、Facebookでそうした報道を拡散している知識人に対して平気で「でも日本は第二次大戦で過ちを犯したよね」「許せない」などと、日本なら匿名掲示板でしか書かないようなことを堂々と記名して自由に書いている個人のコメントを見て、「これぞフィリピン」と思いました。フィリピンの人は日本人よりはるかに堂々と人前で自分の意見を述べます。住民運動のレベルでもそう。学歴が低くても、稚拙なありきたりな意見でも、述べることに意義がある。しかも日本のように匿名でなく、記名のSNSで、または、皆が知り合いのコミュニティの公の場で。
アジアの病・渋滞 最悪のマニラ
木場 紗綾公立小松大学 准教授
マニラには、インドネシアやバンコクでは助かるバイクタクシーがありません。トライシクルという小道しか走行を許されない乗り物はありますが…。だから渋滞に巻き込まれると逃れることができません。おまけにここ数年、高架鉄道MRTもLRTもキャパが追い付かず、狭いホームに入れる人員が制限されているので、17時から20時くらいまでは駅の構内に入るまでに1時間待たされることも。ハイウェイ沿いの道路に並んで待ちます。すさまじい。こんな状況ですからタクシーも平気で乗車拒否をするし、出張では多少お金を払ってもタクシーを借り切るかレンタカー(マニラのレンタカーは必ずドライバー付きです)を雇うかするのが確実です。私は以前、本当に仕事で間に合わなくて、200ペソでジープニーを借り切って走ってもらったことがあります。(路線の外を走ると警察に違約金を取られるのでその分も。)マニラ首都圏開発庁のトラックをヒッチハイクして乗せてもらったこともあります…。
NORMAL
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