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未来の医療 〜「根本治療」がもたらす価値とは〜
Muraoka, MD,PhD Shinsuke刈谷豊田総合病院 脳神経外科医
医療で最も重要なのは、疾患の再発予防ではなく、疾患の初発予防。そのためには、カルテ情報のみならず様々なデータからリスク階層化を行い、事前介入できるようにならないといけない。でも、情報を蓄積するには、健康診断や癌などの検診率をアップさせ、各メーカーの電子カルテがあるけど、その相互情報交換できるシステム作りも大事。
僕ら外科系は確かに技術の伝承という側面があります。消化器外科、産婦人科、泌尿器科領域ではダヴィンチによるロボットアシスト手術が一般的ですが、脳神経外科領域ではまだまだ。0.5mmの血管を確実に人の手で繋いでいます。病変部に到達するまでに正常な脳の隙間を一切傷つけることなく進む必要があり、脳や血管の形状も個人差は大きい。自分が現役を引退するまでにどこまで進むのか、興味深いです。

【新】認知症を視力や聴力から「予防」する時代
Muraoka, MD,PhD Shinsuke刈谷豊田総合病院 脳神経外科医
認知症予防、全くそのとおりで、外来や入院の患者さんたちと接していて思うのは、双方向コミュニケーションをやっておられる多くの方はいつまでもお元気ということ。仕事でもコミュニティでもなんでもいいから、社会との接点を持ち、他人の言うことを聞き、自分からも情報発信することは重要なこと。そのためには見る・観る、聞く・聴くが入り口として重要です。
ちなみに、コロナ下で入院中の患者に対する家族の面会制限がありますが、入院中は面会できない、もしくは、週1回しか会えない、これだけで、不穏になりますし、認知機能もみるみる下がっていきます。

【ブーム】うつや肥満に効くと噂の「迷走神経刺激」とは
Muraoka, MD,PhD Shinsuke刈谷豊田総合病院 脳神経外科医
脳神経外科領域では、てんかん患者さんに対する迷走神経刺激術が有名。でも、てんかん発作を完全に抑制できるわけではなく、2年間装置を使用した半数の患者で発作出現頻度が半分になったという程度。手術には全身麻酔が必要だし、ペースメーカーのような電池の埋め込みも必要になり、電池交換の手術も数年に一度受ける必要がある。万能な治療法はない。
あとは、頚動脈が狭窄していることによって脳梗塞やその一歩手前の一過性脳虚血発作を起こした方は、頸動脈内膜剥離術という、頚動脈のプラークを除去する手術を行うことがあるが、その時の術野でも迷走神経は見ることができる。特に触るなどの刺激をする必要はないので、、あ、そこにあるね、という感じだが。
サステナブルファッションの扉
Muraoka, MD,PhD Shinsuke刈谷豊田総合病院 脳神経外科医
(前半部を見て)
人と異なることを嫌がる、自分の身の回りさえ幸せであればあえて挑戦してさらなる上を目指さなくてもいいや、そういう考えが根底にあるんじゃないかと思っています。みんなと一緒であることを幼稚園、小学校のときから知らず識らずのうちに刷り込まれてきていますからね。うちの子が上級学年で習う漢字を書いたら、まだ習っていないからと、先生にばつ印をつけられたそうです。個性をどんどん伸ばす社会システムづくりも同じぐらい大事であると再認識しました。みんなと同じじゃなくて良い、自分の好きなことを好きなだけやって良いんだという社会が到来することを切に願います。
(後半部を見て)
某メーカーのシューズのリプロダクトしたものを見て感じたのは、それこそ今流行りのNFTのような形で個々人がリプロデュースしたものを、作成者がわかる形で企業側が公式に掲載し、販売まで持っていき、作成者にもインカムが入るようになるシステムを作るのはどうなんだろうか。既存の企業から変えていく、と。皆が自己表現して、"カッコイイ"ものをより多くの選択肢の中から新品じゃなくても選べるようになる気がする。
ドライバーの認知能力低下、車が検知へ…「車間短い」「信号に遅れる」AIで分析
Muraoka, MD,PhD Shinsuke刈谷豊田総合病院 脳神経外科医
認知機能が低下していることが周りの家族から見ても明らかで、MMSEやHDS-Rなどかんたんなテストでも客観的に証明されている。でも、"慣れた道だから"とか"車がないと買い物にもいけない"という理由で運転してしまう高齢者を多く外来で診てきました。
痙攣発作に対して抗てんかん薬を処方した場合も、最終発作から2年間は最低限運転してはいけません。
でも、、認知機能低下していること、痙攣発作を起こしたこと、この事実を患者本人やご家族にお伝えしても、結局最終的には、ご本人と家族の問題。僕らには強制力はありません。
完全自動運転が実現されるまでは、このような取り組みは本当にありがたいです。
なお、地方においては車がないと生活できないところがあるのも事実ですので、免許返納した後の生活支援も合わせて考えないといけません。

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