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【日本の美意識】かわいいもの好き考察|価値観編
篠﨑 美絵トリニティ株式会社 執行役員 Creative Director
比較文化学者の四方田犬彦氏は著書「かわいい論」で、欧米のように未成熟を成熟への発展途上の段階と見なし、貶下して裁断する態度とは異なり、日本文化の内側に「小さなもの、幼げなものを肯定的に賞味する伝統」が確固として存続してきたことを採り上げています。未熟なものを愛おしく思う日本独自の感性があるが故に「かわいい文化」が醸成されたのです。
また、周囲との関係性を常に意識する日本人の気質が、美しいものよりも距離感の近いかわいいものに愛着を感じるとも考えました。
親しみを感じるかわいいものは、幸せホルモンも分泌させるようです。
ウェルビーイング(幸福)が、製品開発おいても重要な課題となる中、かわいいデザインとは何か?その表現を考える必要性も出てきました。
今回は、まず価値観にフォーカスし、かわいいについて考察しました。
多様化するヒット曲、英語楽曲の“独り勝ち”時代は終わるのか?
篠﨑 美絵トリニティ株式会社 執行役員 Creative Director
英国のロックバンドColdplayが一昨年にリリースしたBTSとのコラボ曲「My Universe」を最初に聞いた時に、BTSのパートが韓国語だと気づきませんでした。そのくらい違和感なく英語の曲に馴染んでいました。
https://youtu.be/bZYPI4mYwhw?si=B9BQj9XaAZjAy617
韓国語の方が日本語よりも英語の楽曲に乗りやすいという話を聞いたことがあるのでそのせいもあると思いますが、最近のアーティストはグルーブ感があるのでユニバーサルになっているのかもしれません。藤井風さんやVaundyさんの曲を聴いていてそのように感じます。
無印良品が初となる図書館併設の店舗をオープン 買い物ついでに読書が可能
篠﨑 美絵トリニティ株式会社 執行役員 Creative Director
無印良品のような集客力のある店舗に図書館が併設されるのは利用者にとってメリットがありそうですね。図書館に行くのは億劫だったりするので買い物ついでに利用できるのは便利です。
無印良品は地域のハブになることを目指しているとのことで、新潟県直江津市の店舗の食堂で、ラーメンを学生料金で提供していたりと、着々とそれを実現させている印象を受けます。
最近は、地域住民や趣味を共有する人たちの「たまり場」として場を機能させることが、商業施設の新機軸になっているので、無印良品はその潮流を牽引しているといった感じです。
今後、どのような機能を店舗に新たに組み込むのか楽しみです。
常識を覆す発想でまだ見ぬ価値を作り出す「アート思考のデザイン」とは?|後編
篠﨑 美絵トリニティ株式会社 執行役員 Creative Director
「アート思考のデザイン」についてのお話の後編では、具体例に見られる「発想の切り口」に焦点を当て、その思考法がどのようなものなのか、咀嚼してみました。
以下の3つの切り口から考察しています。
① それまでの常識に逆らう、裏をかく
② 掛け離れた要素を融合する
③ 逆説的に発想する
わたしは、アートに造詣が深くはないのですが、3つの視点それぞれのデザイン事例と考え方が近しい現代アート作品も挙げてみました。それによって、商業的なデザインや製品企画開発も芸術と無縁ではないこと、及び芸術作品からも発案のヒントが得られることにお気づきいただけると幸いです。
アート思考の発想法は、上記の3つの切り口に限りません。ですが、始める際のとっかかりになればと思います。芸術家の思考法をアート以外の領域に応用することは、データに頼らない分、個人の感性や観察力を必要とします。産みの苦しみもあるでしょうが、イノベーティブなアイデア創出のためだけではなく、自分自身の感性を磨く良いきっかけにもなると考えます。
常識を覆す発想でまだ見ぬ価値を作り出す「アート思考のデザイン」とは?|前編
篠﨑 美絵トリニティ株式会社 執行役員 Creative Director
デザイン=デザイン思考、アート=アート思考と認識されることに違和感を覚えます。何故なら、デザイナーをはじめ、製品企画開発に携わる人々は、元々アート思考をしているからです。
ただ、マーケティングの概念がデザインにも導入された2000年以降は、顧客のニーズ起点の発想(デザイン思考)が主流となり、デザイナーをはじめとする製品企画開発に携わる人たちがかつてのように自分たちが「あったらいい」と思うものを形にする機会が少なくなりました。
生成AIの急速な発展で人間に「問う力」が求められ、また、先の予測が困難なVUCAの時代に現状のニーズ起点の発想だけでは万全でなくなったことも関係し、既成概念に囚われず作者が主体的に考えるアート思考の必要性が高まっています。
このアート思考を商業的なデザインに応用するにはどうしたら良いか。筆者もまだ模索中ですが、具体例を用いてそのヒントを挙げてみました。
デザイン視点で見た「Japan Mobility Show 2023」
篠﨑 美絵トリニティ株式会社 執行役員 Creative Director
現在、東京ビッグサイトで開催中の「ジャパンモビリティショー2023」を観てきました!駆け足で観たので全体を網羅していませんが、デザインの観点から気になった展示について感想を綴っています。
今年、モーターショーからモビリティショーに名称変更した車の祭典。多様な移動ニーズに応える製品を揃えたホンダのブースでは、小型ジェット機の乗り込み体験も提供されていました。
鋭利な直線構成による単純な形体でカーデザインの既成概念を覆したテスラのCybertruckの影響もあってか、「折り紙」のようなフォルムの国産プレミアムカーも見られました。
これから観に行かれる方にもお読みいただけると嬉しいです。

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