Picks
283フォロー
1847フォロワー


米国株式市場=S&Pとナスダック小幅安、FRB当局者発言まちまち
黒瀬 浩一りそなアセットマネジメント株式会社 チーフストラテジスト チーフエコノミスト
長期金利が下がることで、株価上昇、住宅価格上昇、結果的に景気を押し上げたためにインフレ圧力が収まらない構図は、2022/10から2023/8までに起こりました。そして、FRBは9月FOMCから口先介入で長期金利を押上げるトークアップを図りました。このトークアップは、金融政策はデータ次第と言いながら、データを見る前に2024年の利下げ回数を4回から2回に減らすという、まあ、プロ筋から見たら稚拙なものでした。そして9月以降に長期金利の上昇を受けて、株価が崩れて住宅市場も崩れ、やっと景気に陰り=インフレ圧力の低下が出ました。ところが、ここ2週間の金利の低下は少し行き過ぎだと思います。これでは、またFRBが口先介入で長期金利の押上げを図るトークアップが始まります。結局、同じことを繰り返します。その傾向が少し出始めたという理解で良いと思います。
COP28開幕へ 世界全体の気候変動対策の評価と強化が焦点に
黒瀬 浩一りそなアセットマネジメント株式会社 チーフストラテジスト チーフエコノミスト
今回のCOP28では話題にならないとは思いますが、ジオエンジニアリングという手法があります。もはや地球温暖化を抑えるのは、これまでの延長上では無理で、この方法しかないとみられ始めています。精神論では無理なことは多くの人が気付き始めてると思います。以下、気象庁のHPからの抜粋です(FAQ7.3)。
ジオエンジニアリング(気候工学とも呼ばれる)は、気候変動の影響を緩和するために気候システムを意図的に改変する幅広い手法や技術と定義されている。一般にジオエンジニアリング手法は2つのカテゴリーに分けて考えられる。「太陽放射管理」(SRM、第7.7節で評価)は地球の反射率を高めることで人為起源の温室効果ガスによる温暖化を相殺することを目指し、「二酸化炭素除去」(CDR、第6.5節で評価)は大気中二酸化炭素濃度の低減を目指している。この二つのカテゴリーは異なる物理的原理に基づき、異なる時間スケールで実施される。モデルでは、SRM手法が実現されれば、気温上昇の対策に効果があり、その他いくつかの気候変動の対策にも程度は下がるがなお効果的であることを示唆している。SRMは気候変動の全ての影響に対応するわけではないかも知れず、加えて提案されているジオエンジニアリング手法の全てにはリスクと副作用が伴う。SRMとCDRはともに科学的理解の水準が低いため、これ以上の結果はまだ予想できない。さらにまた、ジオエンジニアリングに関しては本報告書の範囲を超えた様々な(政治、倫理、実践上の)問題
23年賃上げ、月平均9437円 過去最大も実質はマイナス続く
将来悲観を払拭する今後20年の日本経済の構造転換の方向性
黒瀬 浩一りそなアセットマネジメント株式会社 チーフストラテジスト チーフエコノミスト
1990年代の日米貿易摩擦により日本は、政府が音頭を取って官民一体で産業を育てる産業策を否定され、その機能を市場か担う方向に転換しました。しかし結論として、上手く行きませんでした。そうこうしているうちに、中国が日本以上の産業政策で経済発展に大成功しました。そして米国まで、バイデン政権は巨額の補助金で、脱炭素と工場の国内回帰で産業政策を進めました。日本もやっと目覚め、もともと得意だった産業政策を、半導体、脱炭素、ワクチン工場、データセンター、防衛関連などで具体的に進めました。反グローバル化は日本にとって追い風であり、このチャンスは日本経済再生の最後のチャンスになる可能性があると思います。経産省の会議は、この意識を国民全体で共有し、将来の姿をイメージを持つのに良い機会になると思います。もっと言うと、そうしないといけない所まで追い詰められていると思います。
米ブラックフライデー売上高、前年比2.5%増=スペンディングパルス
黒瀬 浩一りそなアセットマネジメント株式会社 チーフストラテジスト チーフエコノミスト
インフレとコロナ給付金の影響がまだ色濃く残っています。日常の買い物はインフレの影響でかなり抑制されています。総じて賃上げインフレに追いついていないからです。耐久消費財も、コロナ禍の巣籠り期間にPC、スマホ、テレビ、家具は多くの人が買い替えたため、売れ行きは落ち込んでいます。このニュース記事が伝えるのは、この2つの分野に関してです。しかし、非日常の旅行、パーティ、外食は、コロナ給付金がまだ1兆ドルも残っておりまだまだ大判振る舞いが続くと思います。この支出はクリスマス本番に出るでしょうね。総じて消費が抑制されることで、景気は過熱感が取れて、利上げも停止され、良い方向に向かうと思います。
中国全人代常務委が銀行に圧力、不動産関連ファイナンス強化要望
黒瀬 浩一りそなアセットマネジメント株式会社 チーフストラテジスト チーフエコノミスト
恒大集団やカントリーガーデンなどは、マンション購入者から代金を前払いで集めたものの、完成しないために引き渡せない物件が多数あります。統計はないものの中国全土で2-3百万戸はあると思います。政府は、これを地方政府の公的支援で完成させて引き渡すよう指導しています。社会不安が広がらないための措置です。しかし、他方政府にもそのためのノウハウも資金もないため、銀行につなぎ融資をさせている、というのが実態です。銀行も回収に不安があるため渋々従っています。これをもっと大々的にやらせる、というのがこのニュースの趣旨です。銀行業界のの自己資本と利ざやは厚いため、直ぐにシステミックな問題になることはないと思います。
「貧しい若者」から「豊かな高齢者」へおカネを仕送り…日本を滅ぼす「社会保険料」のヤバすぎる負担
黒瀬 浩一りそなアセットマネジメント株式会社 チーフストラテジスト チーフエコノミスト
年金など社会保険について、総支払額と総受取額を比較する試算はあります。これを世代ごとに損益試算するのが世代会計です。多くの仮定があるため試算に幅がありますが、今の若年層はざっと2000-3000万円の赤字です。今の平均年収は約500万円、40年間勤務するとして生涯年収は総額2億円です。2021年のGDP比の一般政府歳入は38%です。要するに手取りは12400万円です。これで世代会計が2000-3000万円の赤字となると、相当に重い負担です。80年代の若者の世代会計は若干のプラスとされています。高齢層は大幅なプラスです。この不公平感をどう修正するのかは重い政治の課題です。以上、あるところで書いたもののコピペです。
景気判断、10カ月ぶり下げ 11月、物価高重荷に
黒瀬 浩一りそなアセットマネジメント株式会社 チーフストラテジスト チーフエコノミスト
政府の景気判断は2つあります。1つは内閣府が出す今回の月例経済報告で、一言で言うと政治判断です。もう1つは内閣府の外郭団体が出す景気判断で、統計数字だけに基づく景気の客観的な判断です。添付のURLの通り、こちらは11月8日に「気動向指数(CI一致指数)は、改善を示している」としています。今回の政治判断は、減税の評判が悪いので、正当化するための大本営発表と見て良いと思います。ただ、賃上げが不十分だったがために景気の勢いに陰りが出ているのは事実だと思います。
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/di.html

NORMAL
投稿したコメント