塩崎 彰久

伊藤穰一さんなど素晴らしい専門家のおかげで、国家戦略の骨格としての「AIホワイトペーパー」をタイムリーに世に送り出すことができました。ただ、これに肉付けをしていくプロセスはさらに大変で、多くの官民のプレイヤーの皆さんのお知恵と協力が必要になります。Joiさんのいう通り、チャンスの窓が開いているこのタイミングを日本が逃さないよう引き続きアンテナを高く張り取り組みを加速していきたいと思います。自民党のAIプロジェクトチームでは引き続き議論資料などをNoteで公開して参りますので、皆様のご意見・インプットをお待ちしています。

記事全体の構成に、異議あり。NPさんの記事のクオリティは日頃より高く評価していますが、今回の記事は一方的に対象を批判して、「本人からの反論はまた明日」というかなりアンフェアな構成となっています。週刊誌でも一つの記事の中で本人の反論を必ず載せており、明日の記事を読まない人もいるなか、一度傷つけられた本人の名誉は簡単に回復できるものではありません。 記事の主題は「ベンチャーキャピタリスト」という言葉の定義にあるようですが、Cambridge Dictionaryによれば venture capitalist = a person or company that invests money (= gives or lends it in order to make a profit) in new companies, especially when this involves risk.と書かれていて、「ベンチャーキャピタルで働いている人」という記事の定義よりもかなり広いコンセプトだということがわかります。そもそも同氏の経歴への非難として成立しているのか、大きな疑問があります。

今回の改正案には難民申請者の長期収容問題を改善するための監理措置の創設なども含まれていただけに、取り下げは残念。 困っている方々の現状が継続することは、反対派の方々の狙いとはかえって逆の結論となってしまったのではないでしょうか。