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【独白】メンタルの病気を体験した僕が、気づいたこと
堤 多可弘VISION PARTNERメンタルクリニック四谷 副院長・産業医・精神科医
「多様性」という名の同調圧力で苦しんでいる人は、若い世代を中心にたくさんいると私も感じています。
多様性対応の量産型になってしまっている人もよく見かけます。履歴書に書くためだけに、留学・ボランティア・スタートアップでのインターン等をコンプリートするような。
こうなると結局はかつての学歴偏重・一流大企業重視の風潮と大差がありません。
また、「世界に一つだけの物差し」によって、”マチガイ”を極度に恐れて最短距離で答えを求める傾向が生まれたように感じます。
おそらく背景には「ググれ」に代表されるような、画一的な答えこそ絶対、という考えがあるのでしょう。
さらにはSNSでの他人のキラキラストーリーを見ているうちに「何者かにならなきゃいけない」圧も感じていく、、、
この窮屈さがメンタル不調の増加や発達障害の流行の背景にあると思います。
そしてさらには、“多様性“を身にまとい、生きづらさを言い訳するためだけに発達障害を自称する、検査や治療を受けない、受ける気もない、いわゆるファッション発達障害も増えてしまうのではないかと危惧しています。

【座談会】医師たちが語る「メンタル業界」の裏話
堤 多可弘VISION PARTNERメンタルクリニック四谷 副院長・産業医・精神科医
診察時間が長ければ長いほど診察の質が上がることはほぼ間違いありません。
一方、医療機関の経営上、どうしても診察時間を短くせざる得ないのは事実です。
しかし、短い診察時間の中でタイムパフォーマンスを最大化するために私たちはいろいろな工夫をしています。
プロの料理人が限られた時間でおいしい料理を提供するのに似ているかもしれません。
例えばプロの料理人は、時間をかけずともおいしい料理を作ります。
手順や作業に熟練しており、効率よく作ることができるからです。
それに仕込みをしっかりやっておくことで提供までの時間を短縮しています。
私たちも、聞きたいことはメモにまとめておいてもらう、複雑な説明はパンフレットなどを活用する、話をうまく聞けるように要点を整理しながら話す、フォーマットなどを活用する、次回の話すテーマを決めておく、時間がないときは十分時間がとれる予約を取り直す等、工夫をしています。
こうすることで短い時間でも長い診察時間に近づけた効果を発揮できるようにしています。
ただ、どうしても診察時間が短くて不安になる方は、以下のポイントを確認してください
・質問に対してしっかりと答えが返ってくる
・わからない点がなかったか確認してくれる

【ルポ】増殖する「発達障害ビジネス」を徹底調査する
堤 多可弘VISION PARTNERメンタルクリニック四谷 副院長・産業医・精神科医
実は産業医・精神科医として、一部の自由診療TMSクリニックは間接的に関わる機会が少なくありません。
「脳波検査の結果から発達障害と言われ、磁気治療を勧められた」という相談を、社員や患者さんから受けるのです。
そしてその「診断」を下した医師の経歴を調べると、精神科経験が乏しい「にわか精神科医」にもしばしば遭遇します。
スポーツやカルチャーが流行・定着するためには「にわか層」を取り込むことが重要と言われています。エンタメとしての要素があるので、楽しむ人が増え発展することは好ましいと思います。
ラグビーワールドカップの成功には幅広いファン層を獲得する努力があったと言われています。
しかし、人生を左右しうる医療において「にわか」が蔓延ることには危機感を覚えます。
前回の記事でも触れられたように、その背景は複雑です。
国、企業、個人それぞれが政策、企業内施策、リテラシーの向上などで対応していく必要があるでしょう。

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