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【最終話】イノベーションは、葛藤とともにある
角田 裕秋コルクスタジオ マンガ家
このマンガを10話、描いていく中で感じたことは、
「たった10話で、この主人公が何かゴールに辿り着くことはない」ということです。
モデルである現実の加藤崇さんは、今も果てなき道を進んでいる。
最終話では、「REACH-無限の起業家-」というタイトルに込められたテーマそのものであり、起業家がインタビューで答えるような「なぜその事業をやっていますか」という問いにサクッと答えるようなことではない、第1話の冒頭で語られた「大切な人を失ったときどうやって生きていきますか」という究極の問いへのアンサーを描こうと思いました。
このマンガはここで終わりますが、加藤崇さんの物語は今も続いています。
この物語を、時折どこかで思い出してもらえたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
【漫画第9話】イノベーションは人々を幸せにできるのか?
角田 裕秋コルクスタジオ マンガ家
世の中を変える素晴らしい変革。それを喜ぶ者もいれば憎む者も悲しむ者もいる。
加藤さんは自分の幼少期の実体験から、そのことを深く実感しながら、それでも世界を変えようとしている。その葛藤はいかほどのものか。
世界に変化を起こすことの責任を背負い続けることの重圧は、計り知れないなと思う。
この物語を描きながら、これまで想像すらしていなかった葛藤を知った。
高堀健太
このマンガでは「手」がとても重要な役割を持っています。この物語のタイトル「REACH」は加藤さんに取材する中で、無限の起業家・加藤崇を表す言葉でありながら、母に届かんと「手」を伸ばす加藤崇さんを表すタイトルです。
この9話は特に、感情を表す手をよく描いたな、という実感があります。この作品において、手は表情と同等に加藤崇の感情を伝える役者のようだ、と感じます。
【漫画第6話】納税100億 vs ロボット新事業。社会益とは何か
角田 裕秋コルクスタジオ マンガ家
子供の頃からマンガやアニメ、特撮映画、プラモデル、、、ありとあらゆるところで触れてきたロボット。
その未来感、かっこよさにいつもワクワク。
そして現代、すごい性能を持ったロボットが現実に作られるようになり、実際に使われる場面も少しずつ出てきている。しかしまだまだマンガで見たような、当たり前に社会のあちこちに存在までには至っていない。
世の中でその価値をまだはっきりと認められていないロボットという存在に、愛とロマンでまっすぐな情熱を注ぐロボットエンジニアもかっこいいし、そんな彼らに惚れ込んで事業を始める加藤さんもかっこいい。
そしてどちらも本気だからこそ、ぶつかる壁と葛藤に、胸がグッとなる。
【漫画第5話】アメリカを滅ぼすものは何か?
角田 裕秋コルクスタジオ マンガ家
新しいテクノロジーはなんのためにあるのか?
加藤さんは、テクノロジーは常に世界をより良くするために使われるべきだと信じている。誰が作った技術だとか、誰のためのものだとか、そんなことには縛られない。テクノロジーは何も差別しない。だから今、世界にいる力なき者たちを平等に救うものになり得る。
加藤さんが世界を変えるために、テクノロジーを選ぶ理由の一端がそこにある。
そしてその加藤さんの目線で、世の中を見ると、何気ない自分の日常すらも、あらゆるテクノロジーに支えられていると気がつく。
加藤さんは、僕らが普段想像もしないような地中の水道管に思いを馳せる。
常に世界をどうにか良くしようとしている影のヒーローによって保たれている日常が、そこかしこにあるのだ。
【漫画第4話】ロボット新事業で「世紀の難問」に挑む
角田 裕秋コルクスタジオ マンガ家
加藤崇さんに取材していて、「なぜそれをやっているのか?なぜそれを選んだのか?なぜその人とやるのか?」ということを、「こうだからこうです」とビジネス的な理屈でサクッと説明される事はなかった。大胆な行動原理の裏には、理屈では言えない「フィーリングでピンくる」というものがあり、それをとても大切にされている人だと感じた。ときに自問自答するように「なんでなんでしょうね」と言う加藤さんの姿を見ながら、しかしこの人は、一言で言い表せないだけで決して適当な勘ではなく、自分の信念とリンクするとても大切な部分と照らし合わせて、妥協なき判断を常にし続けているのだと思った。
この回で、加藤さんはそんなフィーリングの末に「水道管の大問題」にたどり着きます。
【漫画第2話】次はアメリカで起業。僕は「世界」を変える
角田 裕秋コルクスタジオ マンガ家
かけがえのない人を失った時に、自分は前に進めるだろうか?僕は、なかなか想像ができませんでした。悲しすぎて立ち止まってしまい、乗り越えられないかもと思いました。
でも、この物語の主人公は、失った人がずっと心で生き続けていて、強烈に彼の人生を動かしている。もう会えないのだけれど、何度でも記憶は甦り、彼は母とともに人生を歩んでいる。
「乗り越える」ということではなく、心の中でその人と悲しみを抱いたまま、その想いを外側に向けて放ちながら進み続ける生き様があるということを知りました。
この短い文章で、人の行動と、心の全てを言い表すことはできません。マンガでも捉え切れない。
だからこそ、描き続けたいと思います。
NORMAL
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