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マンダム、パッケージデザインに生成AI 1週間で40案 - 日本経済新聞
日本経済新聞
和田 崇㍿Laboro.AI 執行役員/マーケティング部長
商品パッケージデザインは、生成AIとの相性の良い分野の一つです。とくに廉価なコモディティ商品群は、回転が早いことからスピーディーなデザイン考案が求められるため、より生成AIの効力が発揮されやすいのだと思います。 またこのマンダムの事例の「1週間で40案」という数字がリアルでいいですね。生成させるだけであれば数百でもできると思いますが、”色みなどを示す単語を入力するなどし、画像生成を何度も繰り返した”とある様に、売れるデザインであるためには、AIと人との協働がやはり欠かせず、それくらいの数がやはり限度なのだと思い知らされます。 「たくさん生成させる」ということと「良いものを生成させる」ということの間にはまだまだ大きな開きがあるのが現状のAI技術で、ビジネス価値を発揮するためには人の感性が欠かせないことに気付かされます。 ※本筋と全く関係ないですが、「依頼から入稿まで3カ月ほどあるのが通常のスケジュール。しかし、今回は約1カ月半しか確保できなかった」という事態になっていることは根本的な話として、ちょっといただけない気がしています。。下請けの立場的にはかなりきついのでは。。
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【5分解説】OpenAI日本進出。アルトマンの「右腕」が語ったこと
NewsPicks編集部
和田 崇㍿Laboro.AI 執行役員/マーケティング部長
日本は残念ながら世界に対してLLM開発で遅れを取っているのが現状です。直近ではソフトバンク、NTT、KDDI、楽天など大手通信キャリアが、それぞれのアプローチでLLM提供・開発に着手していますが、ChatGPTがマーケットインされたのが2022年11月であることを考えると、2年弱の遅れがある状況です。 さらにアジア圏で見ても、日本は、中国、韓国、シンガポールなどよりもAI全般の研究開発力で後塵を拝しているとする調査が複数報告されています。 こうした国内でのAI・LLMの開発状況の遅れが新規参入者であるOpenAIにとってはチャンスであること、世界的にみれば日本はある程度有望なマーケットであること、また人口に対するChatGPTのユーザー割合が高いことなどを踏まえると、 OpenAIの高い技術力をもって日本語用に強化された専用LLMを開発し、早急に市場展開することができれば、一気に国内での地位を確固たるものにできる可能性はありますし、国内だけでなく、世界的な存在感の醸成にも貢献するものと想像されます。 もちろん現時点でもOpenAI・ChatGPTは、世界で最もユーザーの多い生成AIサービスだと言えますが、一方で、米AnthropicがGPT-4.0(ChatGPTのベースなっているAIモデル)よりも精度が高いとも言われるClaude3を先日発表したほか、Google、Meta、AmazonなどのITジャイアントも引き続き生成AIの開発には注力をしていることなどから、OpenAIにとって安心できる状況とまでは行っていないのでしょう。 技術開発の面での加速に加え、ドミナント方式的に世界各地でユーザーをスピードをもって囲い込むことで、生成AI界での地位を確固たるものにしていく、その足がかりの一つが日本市場であると考えられます。
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OpenAI、東京オフィス開設--3倍高速な「日本語特化型GPT-4」も発表
CNET Japan
和田 崇㍿Laboro.AI 執行役員/マーケティング部長
2023年6月のロンドン、9月のダブリンに続き、3つ目のOpenAI海外拠点が東京に、アジア初として開設されることが正式に発表となりました。 CEOサム・アルトマン氏による昨年4月の訪日で、岸田首相との会談の際に交わされた約束を果たすことになるわけですが、その開設背景には我が国ならではのいくつかの特徴があってのことと考えられます。 その内の一つが規制・法整備の観点で、昨今の生成AIの普及とリスク拡大に伴って、各国でAI開発・利活用に対するルール整備に向けた検討が進められているわけですが、人権保護を優先に厳格な法整備を決定したEU、ルール化を進めながらもやや企業優遇のスタンスを取る米国などの先進国に比べ、日本はルール策定が遅れていることに加え、緩和的な方針を取ることが言われています。 具体的には、内閣府・AI戦略会議で議論されているのは”法案”ではなく”ガイドライン”であり、つまり法的強制力は持たず、開発企業・利用企業の努力義務に留められる方向であること、またその内容も、文化庁での議論内容を踏まえると、これまで日本が「機械学習パラダイス」と呼ばれてきた主要因になっている著作権30条の4を改正するものではなく、確かに著作権侵害にはより配慮はされつつも、これまでの開発・利活用事業者への優遇的な環境を踏襲する方向にあります。 つまり、OpenAIにとっては、他国に比べて比較的緩和的かつ柔軟な環境であり、 英語以外の特定言語に特化したLLM(大規模言語モデル)を開発しやすい環境的メリットがあると考えられます。 加えて、事前の報道でOpenAIはこのガイドライン策定にも関与していく意向があることが報じられています。振り返ると、世界初のAI法案がEUで可決されたのが2023年3月、その直前のタイミングでロンドン・ダブリンの拠点開設が開設されていたことと今般の状況は似ており、ガイドライン施行前のタイミングで拠点を開設し、規制整備の面でも国際リーダー的な存在になっていくことも狙いの一つのように思われます。
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“機械学習パラダイス”…AI学習し放題に歯止め、文化庁など業界に指針
ニュースイッチ
和田 崇㍿Laboro.AI 執行役員/マーケティング部長
これら生成AIと著作権に関する議論は継続的に行われていることから、開発者、ユーザー、アーティストいずれの立場でも、慎重に見て行くことが必要です。 記事タイトルは「AI学習し放題に歯止め」と決定的な表現になっていますが、現段階では"考え"が示されただけであること、また改正を行うべきといった立法を伴う内容ではないことの"考え"も同時に示されていることには注意が必要です。 とはいえ、以下のような議論が行われてはいます。例えば、開発・学習段階において、基本的にアーティストの「作風」はアイデアであることから結果として似たような作風の生成物が出力されてしまうことはあり得るものの、意図的にその作風を模倣させるために追加学習させたり、RAGのような外部データを使う仕組みを構築したりすることは、「享受目的」も併存していて、著作権侵害にあたる可能性がある、などです。 ちなみに、文化庁で行われた審議を整理した「AI と著作権に関する考え方について(素案)」はこちらですが、かなり難解ではあるので、よりわかりやすい整理が待たれるところです。。 https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/chosakuken/hoseido/r05_07/pdf/94011401_02.pdf
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NTTと読売新聞、生成AIを巡る速やかな法整備を訴え
The Wall Street Journal
レノボとインテルがCore Ultra搭載「AI PC」で取り組む次世代PCの姿
Business Insider Japan
和田 崇㍿Laboro.AI 執行役員/マーケティング部長
AI技術の浸透を背景にGPU(Graphical Processing Unit)の開発で他を圧倒するNVIDIAに対し、かつてのCPU(Central Processing Unit)の王者Intelは完全に後塵を拝している状況です。 そうした状況もあってかIntelは数年前からNPU(Neural Processing Unit)搭載のPC開発に本腰を入れ始めた流れがあります。 知られた話ですが、GPUは元々は画像処理のために用いられるもので、並列処理を得意とし、AI=機械学習との相性が良いとされ、近年市場が拡大しています。 一方でGPUは、一般的に機械学習専用のプロセッサよりは効率が悪いとされます。そこで注目されているのが、その名の通り人間の脳を模した機構で機械学習に最適化されたNPUというわけで、Intelが、 NVIDIAと同じGPU土俵で真っ向から戦うのではなく、違うアプローチから攻めていこうとしている様子が伺えます。 ですが、この市場にはこれもまた機械学習用のプロセッサTPU(Tensor Process Unit)を保有するGoogleがおり、決して楽な戦いではないと思われます。 ただ見方を変えると、CPU、GPU、NPU、TPUはそれぞれ得意とする処理・領域が異なることから、単に市場が細分化してきたと見ることもできます。Intelにとってはかつての一強の時代から、領域特化への戦略転換が求められているということなのかもしれません。 ちなみにCPU、GPU、NPU、TPUの違いについてはこちらの記事がわかりやすいです。 https://www.backblaze.com/blog/ai-101-gpu-vs-tpu-vs-npu/
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クリストファー・ノーランの発言から読み解く、映画『オッペンハイマー』に内包された「核分裂」と「核融合」の真意
WIRED.jp
和田 崇㍿Laboro.AI 執行役員/マーケティング部長
話題作ということもありますが、今のAI時代にも訴える作品だと感じながら本作を観ていました。 "「戦争を終わらせるための兵器を開発する」という大義と「核の可能性」の探求という科学者としての野望は、必ずしも一致しない……テクノロジーの追求について回るこの矛盾と脆弱さは、われわれがいまもなお直面している現代的な問題でもある" この一節に、テクノロジーによる進化とはいったい何なのかを考えさせられます。 現代においては生成AIが急速な勢いで開発が世界中で進められているわけですが、これまでよりも格段に便利になり希望を感じる側面がある一方で、著作権侵害や人権侵害など、それによって不利益を被る自体も起きているのが実際です。 急進的なテクノロジーが常に痛みを伴うことが避けられない代物だからなのか、開発者のエゴ的な探究心が招いていることなのか、確かな原因はわかることはないのでしょうが、私たちがテクノロジーによって得ようとしているものが何なのか、良かれと思って開発・採用・活用するテクノロジーが、本当に豊かな未来につながるものなか、真剣に想像力を働かせることの必要性を感じさせられる作品でした。
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