ごとう 隼平

いよいよ最終回、最後の最後まで表現を追求しました。それはまるで、何か確かなものを求め続けて手を伸ばす主人公に近いものがあったのではないかと思います。制作チームも物語とシンクロできたのではないでしょうか。主人公も、制作チームも、読者のみなさまも、誰にとっても自分自身が進む理由を問われる回ではないか、と思います。 加藤さん、スタジオのみんな、一緒に制作できてとても貴重な経験でした！でも、きっとまだここからですね！ そして何より、最後まで読んでくださったみなさま、本当にありがとうございました！

自分にとって救いになるはずだ、と信じて重ねてきたものが、 実は意味がなかったり、逆効果だったときの苦しみは、本当に重いものだと思います。 薬だと信じてきたものが、実は毒だったり。そのかけた年月、痛めてしまった体は二度と取り返せません。今回その苦しみをマンガとして伝えることが、とても難しく、この話のネームはとても難航しました。どのように表現したか、ぜひ確かめてほしいです。

建築家の荒川修作と宮崎駿の講演に行った時に ある学生が未来のために何をするべきか、と質問がありました。 その時に荒川さんが言ったのが、 「君は成長を、何か階段を登るようなものだと思っていないか？」 「成長というのは、高い壁を一気に乗り越えるその時のために、屈んで靴紐を結び直すような行為だ」と言っていたのが印象的でした。 もしかしたら今回の話も近いものがあるのかもしれません。

つい一ヶ月くらい前に、アメリカ議会上院で110兆円規模のインフラ投資計画が可決されましたね。現実のニュースとなって耳にすると、アメリカの悩みの深刻さ、そしてそれに本気で挑もうとしていることが分かります。またその莫大な予算を有効に使うことの難しさも、容易に想像できますね。新しいアイデアに信頼を得るためには、実績がなければ始まりません。大事な初戦が始まります…！

見る目がある人ってかっこいいですよね。 シリコンバレーでも、その他どんな競争の場所でも 駆け上がっていく人は、鋭く観察できる人なのではないかと思います。 そういう眼を持った人同士の出会いって、ただの偶然じゃないのかも。 そんなことを思う1話です！

同じ家庭でも、兄弟が歩む道は自然と分かれていく。同じ過去のできごとから、幼き二人は何を受け取りどう変わって行ったのか。描かれていない人生を想像できる回だと思います！

亀山さん、そして亀っちの部屋を聞いてくれたり記事を読んでくれたみなさまどうもありがとうございます！！かなり緊張していたのですが亀山さんが優しく聞いてくれて…（声の印象より実際お話しするとすごい包容力でみなさんに好かれるのがよく分かりました）とても楽しい時間でした。 東京ネームタンクの活動にご理解と応援いただいているコメントも多く励みになります。引き続き尽力します！

記事を読んでいただきどうもありがとうございました！ マニアックになりすぎず、かといってもう知ってるよ、ということにもならないように気をつけて10作品選ばせていただきました。 ストーリーとは人生なのだな…と、お話しする中で改めて再確認しました。 どの作品も、読み終えれば明日からの人生の見え方が少し変わる作品だと思います。ステイホームの時間を、明日のために。 ハマれる作品があったら嬉しいなと思ってます！