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男性育休 壁は「上司・同僚」 法改正で「取りやすくなると思わず」55%
日本経済新聞
瀬地山 角東京大学 総合文化研究科 教授
夫の産休(最大4週、分割可)と育休とをきちんと別にして議論が必要です。育休の場合、育児休業給付金しか出ませんが、産休なら給与が減らない形の設計が可能です。 家族の誕生と死以上の大事件は人生にない、と私は考えます。であるとすれば夫の産休は忌引きと同程度に社会的に認められるべきではないでしょうか。忌引きは実は労働基準法に規定がありません。厚労省の用語では「社会的に認知された休暇」とされ、法的根拠がないにもかかわらず、親の死んだ翌日に「出社しろ」という会社は少ないはずです。 私は第1子の出産をアメリカで経験したのですが、「立ち会い出産」という言葉がありませんでした。立ち会わない出産が基本的にないからで、途中で逃げ出しでもしない限り、夫も出産を共有します。 出産の予定日は半年前からわかっていて、「親の死ぬ予定日」に比べると、はるかに正確です。臨月から予定日2週間後くらいの間に、出産や退院の日に休みが取れるようにすることについて、対応できないとすれば、その職場の方がおかしいと思います。インフルエンザでも曜日によっては1週間休みますから。 イクメンは英語に訳せば、単にfatherです。当たり前のことが当たり前にならないから、当たり前のイクメンが、特別な用語になってしまう。そんな言葉がなくなる日のための一歩であることを願っています。
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学校の教科書、欧米ではレンタルが中心。「GIGAスクール構想」で紙の教科書を見直す
AMP[アンプ] - ビジネスインスピレーションメディア
瀬地山 角東京大学 総合文化研究科 教授
私は小学校5~6年生の頃、ボストン郊外の公立の小学校に通い、娘が小学校5~6年生の頃、サンフランシスコ郊外の公立の小学校に通わせました(いずれも1年前後)。もちろんいずれも教科書はハードカバーで貸与で、基本的に学校に置いて帰ります。少し大変なのは宿題で、教科書を何冊も持って帰るとかなりの重さになりました。 公立の学校は無償ですが、本文にあるとおり、住む地域によってレベルが異なるため、中産層は高い家賃を払っても、なるべく教育水準の高い地域に住もうとし、結果として地域の階層的な棲み分けが強化されています。娘の学校は比較的教育水準の高い地域にありましたが、それでも市の予算がないということで、美術と音楽の授業はありませんでした。 (本題とはずれるのですが)娘の学校では宿題は毎日あり、かばんはけっこうな重さになります。娘が宿題をこなしきれず、「できなくていいから、もう寝なさい」といってもやろうとするので困り果てて、先生に「英語で苦労しているので宿題を減らしてほしい」と手紙を書いたところ・・・ 娘は先生に呼び出され「いいですか、宿題は一日どんなに多くても90分以上かけてはダメです。その時間でできるところまでやりなさい。それ以上勉強するのは、大学に入ってからです」と言われたのがとても印象的でした。
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大学の授業、都は「オンラインで」、国は「対面で」…戸惑う大学「どうすりゃいいの?」
東京新聞 TOKYO Web
瀬地山 角東京大学 総合文化研究科 教授
私自身も「どうすりゃいいの?」という感じです。昨年度は対面もオンラインも経験しました。一方で首都圏の私大の2年生になった娘は、まだ入学以来数回しかキャンパスに行ったことがありません。見ていて本当にかわいそうです。 536席の階段教室が超満員になる「ジェンダー論」の講義は、今年度の初回受講者が900人を超えました。履修できるのは1~2年生だけですが、「以前は教室に入れず受講を諦めたけど、こうやって聞けてうれしい」といった感想が理系を含む他学部の3~4年生や大学院生からもあり、これはあきらかにオンラインのメリットのようです。ただ無観客の漫才は精神的に苦痛です。対面の時は冗談が受けると地鳴りがするのですが、オンラインではウケてるのかどうかもわかりません。コロナ後は教室に人を入れた上で配信することになるのでしょう。 大学院のゼミのように、ほぼメンバーが固定しているゼミもオンラインでの討論に大きな支障はないように思いました。ラオスで現地調査をしている院生の発表が聞けるのはすごいことです。 一方でもっとも困ったのが少人数で討論するタイプの授業で、その学期だけいろんな所属(学部・学科)から履修者が集まるものです。20人弱なのですが、みんな初対面なので、やっぱりコンパでアイスブレイクをして、対面で話さないと議論が活発化しません。授業はなるべく対面にしたのですが、みんなマスクをしていて、最後まで顔と名前が一致しませんでした。 いろんなところで言われていることですが、オンラインでは情報のやりとりはできても、関係性の構築ができず、結果として活発な情報のやりとりを阻害するように思います。 またサークルなどの活動も学生さんたちにとっては精神的なセーフティネットです。一律に制限したりはせず、対策をとった上で活動させてあげたいと思います。
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NORMAL