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三菱電機が設計不正、自動車業界を震撼させる「偽の宣言書」
日本経済新聞
suzuki s
記事が有料なので、事の詳細は三菱電機のプレスリリースを読んだほうが早いです。 https://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2020/1215.pdf これだけ読むと、完全に組織設計の問題。 本来ならば品質保証部門が管理すべき法規管理ジョブが三菱電機では何故か設計部門のマターとなっていたために、設計部門が単独で行動できる余地があり、品質保証部門が関与できていなかった。 逆に言うと、設計部門の力が強かった、あるいは品質保証部門にその力量がなかった。 こういうと怒られそうですが、不正内容はいたって軽微。 2012年から問題なく作っていたカーラジオについて、突如、2017年に欧州の雑音試験の規格が変更されたため、新規格で試験するとラジオの雑音が基準値を超えてしまったというもの。 設計者としては、おそらく、過去、メーカーから雑音のクレームもなし、基準値を僅かに超えても実害はなし、ならば試験品だけ特殊な改造をして良好なデータをこしらえてしまおう、と考えてしまったんでしょうね。 こういうことはどこの設計者でも一瞬は考えます。 でも、普通は品質保証部門の決裁が必要となって、それはほんのジョークで済んでしまう。 1人の設計者を不正に導いてしまった、三菱電機の甘い組織設計。 他社は他山の石とすべきです。
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