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ブラジル味の素がアマゾン調味料で新製品開発= インディオ伝統の味トゥクピに投資(ブラジル日報)
竹下 幸治郎(ホルへ・タケシ)拓殖大学 国際学部 准教授
実は8月にブラジルのアマゾン川河口の都市ベレンに学生を連れて訪問したのですが、訪問先の一つであるPCTグアマというサイエンスパークがあり、そのインキュベート施設にこのフードテックは入居していました。
ブラジル版ジェトロのAPEXなどがローカル材料をなんとかグローバル市場に浸透させたいと頑張っていて、アマゾンならではの素材・材料を使った新製品をサイエンスパーク内の展示スペースで見せてくれました。その中に入っていたと思います。
ブラジル味の素社もブラジルでの歴史が長いだけに、こうしたブラジルの経済の中心地から離れた地方のスタートアップにも目配せされているのはさすがとしか言いようがありません。
アルゼンチン新大統領、ブラジルとの連携強調 就任式にルラ氏招待
竹下 幸治郎(ホルへ・タケシ)拓殖大学 国際学部 准教授
実際の記事の中身は、モンディーノ次期外相候補がブラジルのビエイラ外相にミレイ氏の書簡を手渡したということですね。選挙中のミレイ氏は、自身が極右という立ち位置ゆえに、ボルソナロ前大統領寄りでルラ現大統領を批判するトーンが強かったのですが、当選してからは現実的な方向にコトを進めているようにみえます。
来る12月7日は定例のメルコスール首脳会議が行われます(ミレイの就任日は12月10日です)。この日までにEUとメルコスールという大西洋を跨いだ大型FTAが締結(すでに政治合意はなされているが未締結)されるかもしれません。ブラジルやアルゼンチンに拠点を持つ日本企業のみならず、EUに生産拠点がある日本企業の一部にも関係してくる話となってきます。日本政府の進める日本企業のサプライチェーンの再編、強靭化とも無関係ではありません。
なお、ミレイ新政権のメルコスールに関するスタンスについて、上記モンディーノ次期外相候補の考えなどが載っていますので、本日(11月28日)にアップした以下中南米トピックスの方もご参照下さい。
https://newspicks.com/news/9247171/body?ref=topics
大統領選、右派ミレイ氏が勝利 アルゼンチン、通貨ドル化主張
竹下 幸治郎(ホルへ・タケシ)拓殖大学 国際学部 准教授
圧勝でした。今、ミレイのYouTubeチャンネルを通じて現地テレビの映像を見ています。JETRO-IDEアジ研のアルゼンチン政治の専門家である菊池研究員が、8月の予備選挙でミレイの後塵を拝したマッサ候補が10月の一次選挙で巻き返した(得票率:マッサ37%、ミレイ30%)背景について以下指摘しています。
・マッサが予備選挙を通過しなかった候補の受け皿になっていた
・ミレイの言動や政策(ローマ法王への批判、銃器売買規制の緩和、補助金カットなど)に不安を覚えた
・8月の予備選でミレイが得票を伸ばしたのが地方選だった。しかし、その後、現与党が勝利したブエノスアイレス州等でマッサ支持のキャンペーンが行われた
その上で1次投票後の政党間協力の変化について以下加えています。
・ミレイが政権奪取の暁には一次選挙で敗れた野党候補のブルリッチ氏を閣僚に迎えるなどの約束をして、ブルリッチ、そして元大統領のマクリを取り込んだ
(オリジナルは次のURLで読めます)
https://www.ide.go.jp/Japanese/IDEsquare/Eyes/2023/ISQ202320_031.html
8月時点の状況をもとに私もNPの中南米トピックスで本件4本書きました。(https://newspicks.com/news/8793607/body?ref=topic-jorge_takeshi_lac)
ドル化や中銀廃止などは議会との関係で難しいと書きましたが、その後、現野党の最大勢力を取り込んだことで、最終的にどのような政策アウトプットになるのかが注目されます。現野党所属のマクリ元大統領の政策は産業、金融界にはウケが良かったわけですが、その前の負の遺産(外貨準備の枯渇、財政支出等)が大きすぎたこともあり、アルゼンチン国民は改革の成果を待てないまま次の選挙で再び左派政権を支持した経緯があります。
対外政策として現政権は中国に近かったわけですが、ミレイは親米です。一帯一路脱退するのか?はたまたメルコスールも本当に脱退するのか?など他国が気にしている公約を本当に実行に移せるのか?これについても入閣予定の現野党のキーパーソンが新政権でどの程度の発言力を持てるのかに注目したいと思います。

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