仲峯 泰世

こうして私自身も多くの対面授業を経験しているが、大半近くは寝ており、スマホを触っているか他の事をしている大学生である。もちろん真剣に授業を聞いている人もいる。　　 数冊の専門書を読んで理解さえすれば大学に行く必要もないという意見もあるが、私自身もその意見は賛同出来る。 わざわざ大学の椅子に座ってまで勉強するまでの価値が見いだせないし、替えが効く。

2020年のパンデミックにより可視化された孤独は現実生活の制限の鬱憤や怒りをSNS上で大いに渦巻き、より孤独が見えなくなってしまっていた。 社会の歪みがそうさせたのか、SNSがよく見えすぎているだろうか？どちらにせよ大学生に注視されないのは社会のマイノリティだからだろう。 選挙でも10&20代の全投票率を合わせても60&70代の全投票率には到底叶わないのは周知の事実であるのように物理的にも精神的にも注目されない虚構が形成されている。その波及が親ガチャと呼ばれる現象にもり、自身の境遇にさえ悲観的になってしまうのは悲しい現実である。