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子どもの感染症が急増 コロナ以外にRSなども救急搬送困難に
堀向 健太東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 小児科医・アレルギー科医・医学博士
何度か書いていますが、5類にしようとも状況がかわることはありません。
医療に補助金が…とおっしゃる方もいらっしゃいますが、こども手当てがあれば子どもが増えるわけではないように、もともとぎりぎりの小児医療を維持するので精一杯なのです。
個人的には昼間は休みなく働き、夜は救急に赴き、当直をこなし、毎日休みなく働いています。
多くの医療者が同じ状況でしょう。
ピークアウトすることを願っていますが、全国的に来週は更に大きな波を迎えることになり、その影響は多くの方に及ぶことにならざるを得ないでしょう。
マスクも、手洗いも、ソーシャルディスタンスも、別に医療者のためにしてほしいと思っておらず、結局はお互いに社会を維持するための対策であるのだと思っています。
私は、私にできることをしていきたいと思います。
[社説]何のための薬の「緊急承認制度」なのか
堀向 健太東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 小児科医・アレルギー科医・医学博士
承認されなかったのは当然で、『効果が証明できなかった』からです。
事前に決めて公開している効果の指標を満たせていないのです。
https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=73353
あとから決めた、恣意的な指標に有意差がでたからといって、有効性が示せたとはとてもいえません。
多重比較をしたときには、さらに有意差を示すp値も小さく設定する必要性がありますが、それもされていません。
https://bellcurve.jp/statistics/glossary/774.html#:~:text=Bonferroni's%20multiple%20comparison%20test,%E6%A4%9C%E5%87%BA%E5%8A%9B%E3%81%8C%E4%BD%8E%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%80%82
この社説はあきらかな問題を含みます。
沖縄、一部の救急外来停止へ コロナ禍、県立病院で初
堀向 健太東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 小児科医・アレルギー科医・医学博士
他の地域でも十分予想されます。これは、5類にしようと変わりはありません。
なんどか書いていますが、経済を動かすことに反対してはいません。
感染症が急増するフェーズは、災害のようなものです。しかし、こどもへのワクチンを進めないまま対策をゆるめることがこういう災害につながる事態になりうることは、わかっておられたと思います。
なぜなら、新型コロナの方が、インフルエンザよりも感染力がはるかに高く、(予防接種をしている方ではかなり低くなっているものの)リスクも高いこともわかっているからです。
通常の医療を望むことは当面困難でしょうけれども、海外が日本より多くの犠牲者をのみこみ超えた波を、より脆弱な医療資源で超えるしかありません。
他国に比べれば、ある程度高齢者のワクチン接種率をあげてからですので、亡くなる方は少ないかもしれませんが、他の疾患でも、受診や通常医療をうけることが難しいフェーズに入っています。
オミクロン株亜系統BA.2とインフルエンザやパラインフルエンザの重症度は異なるか?
堀向 健太東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 小児科医・アレルギー科医・医学博士
オミクロン株亜系統BA5の流行が拡大し、おそらく、多くの病院では、患者さんの受け入れが困難になってくることが予想されます。
確かに、オミクロン株の重症度はデルタ株などに比較し、継承であるという報告はさまざまな研究結果で明らかといえます。
ただし、これらは予防接種をしていることが前提条件ですし、ワクチンを接種していなければ重症度はやはり侮れないことになります。
いままで少ない感染者数であったものが急速に増えてくるときには、リスクを強く感じやすくなります。そして、これまで重症がおおかったデルタ株と比較して軽症化したと聞けば、大丈夫と思いやすくなるのが心理的効果といえます。
たとえば『アンカーリング効果』などがそれにあたるでしょう。
https://mynavi-agent.jp/dainishinsotsu/canvas/2021/12/post-611.html#:~:text=%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E5%8A%B9%E6%9E%9C%EF%BC%88Anchoring%20Effect,%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%81%AE%E4%B8%80%E3%81%A4%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82
今までなにも流行がなかったと仮定し、『インフルエンザの2倍リスクのあるウイルスが流行している』『流行のしやすさはインフルエンザよりも遥かに高い』と聞けば、『リスクのある相手だ』と評価するのが正当でしょう。
最近報告された、子どもに対するオミクロン株亜系統BA.2(BA.5ではないですが)のリスクを、インフルエンザやパラインフルエンザ(クループを起こしやすいウイルス)と比較した研究結果を共有します。
コロナ感染後に急性脳症、10歳未満児が死亡 国内初か、事例を調査
堀向 健太東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 小児科医・アレルギー科医・医学博士
ご冥福をお祈りします。
確かに、オミクロン株はデルタ株よりも重症化するリスクは低いです。
▷JAMA pediatrics 2022.
https://jamanetwork.com/journals/jamapediatrics/article-abstract/2790793
しかし、一定の確率で脳炎やMIS-Cなど重篤な症状を起こしますし、BA2までのデータでは、少なくとも過去に新型コロナへの感染歴がなくやワクチン接種歴がない小児では軽症とはいえません。
▷Emerging Microbes & Infections 2022:1-29.
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/22221751.2022.2093135

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