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ヒルドイド、10月に自己負担増 保湿薬、医療費抑制で厚労省
共同通信
堀向 健太東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 小児科医・アレルギー科医・医学博士
外用薬における先発品とジェネリック品に関しては、有効成分だけでなく基剤にあたる部分の違いに配慮が必要です。 たとえるならば、果汁3%のジュースにおいて、果汁部分が同じでも他の97%が異なれば性能が変わりうるということです。 個人的に問題と思うのは、乳液にあたる製剤がジェネリックでは見当たらないということ、油脂基剤(軟膏)や、液状(スプレータイプを含む)も、ジェネリック製剤があわないという方もいらっしゃるということです。混合などのデータ不足もあります。 ただし、別途、考慮するべき点もあります。 地域によって、保険にみとめられる上限には差があり、100gから500gと幅があるようです。地域による不公平性もあるでしょう。そのようななか、一部の医療機関で一度に1000g以上も処方をしたり、患者さんの希望に応じて(アトピー性皮膚炎などなくとも)処方をされているという実態もあります。今回の指針は、これらを是正したいという思惑もあるのかもしれません。 ヘパリン類似物質を含んだ保湿剤が保険適用となっている国は、世界的にはめずらしいです。ジェネリック主体となったとしても、保険適用になっている現状を守っていくという観点も重要と個人的には思います。 苦しくなる医療財政からも、適正に使用するという観点の必要性が高まっているといえましょう。
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