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【議論百出】「AIの作品が美術コンテストで優勝」の波紋
NewsPicks編集部
櫃割 仁平第1期 NewsPicks Student Picker 京都大学大学院教育学研究科 博士課程
私の研究テーマは、芸術鑑賞に関わる心理学です。AIアートの研究も近年増えてきています。その多くは、参加者がAI作か人間作かという作者を正しく見破れるか、または、どちらの作品が評価が高いか、という興味です。前者の結果はほぼ一貫していて、AI作かどうかはほぼ見破られません。ただ、後者はまだ研究によってばらつきがある印象です。 私は俳句を題材にすることが多いですが、昨年ある実験を行いました。それは、俳句を 1. 人間作 2. AI作をランダムに選ぶ 3. AI作を人間が選ぶ に分けて、評価を比べるといったものです(参加者のサンプル数は400人弱)。結果は、3の俳句の評価が1番高く 1と2は有意差がない、というものでした。 つまり、人間とAIのコンビネーションが1番美しいと判断されたということです。今回の記事にある事例も、AIが作ったとて、最後に選んだのは受賞者の方であって、人間の手は入っていると考えられると思っています。 AIアートを考える時、それはダメだと言う人、いいんじゃないと言う人がいますが、第3の立場として、音楽家にとってのピアノ、美術家にとっての絵筆と同じように道具としてAIを捉える立場があると思います。私は3番目の考え方がしっくりきています。
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