Picks
67フォロー
1496フォロワー
日本に先端半導体「後工程」の生産能力、TSMCが検討=関係者
TOPPANがシンガポールに半導体パッケージ基板工場、Broadcomが支援
津田 建二News & Chips 国際技術ジャーナリスト
Toppanとしては、シンガポールにBroadcomの拠点があるため、期待しているのでしょうが、実ももう一つのメリットもあります。2.5D/3D-ICやチップレット実装をビジネスとするスタートアップのSilicon Box社がシンガポールに誕生、彼らはイタリアにも工場を拡張することも発表しました。
前工程でも後工程でもない、中間の「中工程」と呼ばれる先端パッケージビジネスが立ち上がりつつあります。モノづくり回帰を目指す米国でも、先端パッケージのファウンドリNhanced Semiconductor社がオハイオ州に誕生しています。Toppanのシンガポール工場進出は理にかなっています。
米国防総省、インテルへの半導体補助金25億ドル支出計画を撤回
TSMC、時価総額の世界トップ10に返り咲き-AI楽観論が追い風
津田 建二News & Chips 国際技術ジャーナリスト
2023年度における半導体主要各社の決算報告があったが、それによると半導体製品を販売している企業のランキングで1位はNvidiaでした。その売上額は609億ドルでした。Intelは542億ドルで第2位です。Nvidiaの決算期は2023年2月から2024年1月までとカレンダー年から少しずれますが、ほぼ同じとして609億ドルを計上しています。しかし、その上を行くのがTSMCで、その売上額は693億ドルで、いわば影の実力者です。
市場調査会社は各社の合計が半導体市場となるため、ファウンドリであるTSMCの売上額を含めません。TSMCの顧客にとってTSMCへの支払いはコストであり、TSMCの売り上げを含めると半導体市場を見るにはダブルカウントになるからです。しかし、半導体を作っている企業のランキングを扱うならTSMCも含めるべきだと思います。TSMCは2年連続、世界一の半導体企業と言えるでしょう。
エヌビディア株は転落したテスラの二の舞か、驚異的上昇に警戒の声
津田 建二News & Chips 国際技術ジャーナリスト
Nvidiaの急激な株価値上がりは、確かにバブル的な様子があります。生成AIが今ブームですので、その学習にNvidiaのGPUグラフィックスプロセッサが使われています。しかし、生成AIブームが落ち着いて、しっかりビジネスに入り込む頃には少し落ち着くでしょう。
ただ、Nvidiaの弱点は、消費電力が大きいことです。GPUを使わずにAI処理を行う、データフローコンピューティング手法が登場してきました。あるスタートアップがNvidiaGPUの使う学習と比べ、1/28の電力でできることをシミュレーションで証明しています。この実績がもっと現れると、世代交代の可能性が出てきます。IT半導体の世界の変革の速度は本当に速いことを感じます。
半導体工場、新増設ラッシュ 補助金4兆円が呼び水―経済安保で高まる重要性
津田 建二News & Chips 国際技術ジャーナリスト
半導体産業は、作りすぎと作らなさすぎを繰り返すシリコンサイクルはありますが、単なる供給過剰と需要増加を繰り返している訳ではありません。不況のボトムでさえも、直前ピークの前のピークよりも必ず販売額が高いという直線上に乗ったサイクルです。だから昔から一貫して成長産業なのです。日本はかつて、半導体は斜陽産業と目の敵にしていた経営者が多かった時代がありましたので、世界は成長していても日本だけが成長していないという産業になってしまったのです。
最近やっとこのことに経産省が気が付きましたので、半導体に補助金を出すようになりました。日本の成長に半導体は欠かせませんので、今後は楽しみです。
NORMAL
投稿したコメント