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【核心】IPOで問われる東証改革、新興市場抗争の黒歴史
田端 亮士NewsPicks特約記者
その昔、サンライズ・テクノロジーという名の「レジェンド」がありました。
2001年にナスダック・ジャパン(大証)に上場し、株価下落などどこ吹く風で増資を繰り返し、発行済み株式数はトヨタの何と2倍近く、株価はとうとう1円にまで下落してしまったのです。
それでも倒産せず、ついには前代未聞の「1円増資」を強行するなど、大いに暴れまわり、マーケットは大混乱に陥りました。
このとき大証が打ち出した新たな上場廃止基準は、明らかにサンライズ排除を狙ったものですが、これも思わぬ奇策ですり抜けたのだから、まさしくレジェンドです。
新興市場が乱立し、IPO争奪戦に火がついた1999〜2000年以降は、サンライズほどではないにせよ、こんな無法者がごろごろ転がっていて、取材していても飽きることがなかったことを思い出しました。
ちなみに、レジェンドの舞台となったナスダック・ジャパンには、ソフトバンクの孫正義さんが深く関わっていたのですが、今では忘れ去られているんだろうなぁ。
なぜ、こんな無法者が野放しにされていたのか。証券取引所の所為にばかりはできませんが、やはり市場運営者に課せられた使命・責任は重いと言わざるをえません。
市場改革に向けて走り出した東証の真価が問われています。
【直言】ニッポンの観光、そして星野リゾートの持続可能性を問う
田端 亮士NewsPicks特約記者
アメリカに1500カ所もある温泉地をくまなく当たり、3つにまで絞って視察に行ったそうです。
その時の写真を見せてもらったのですが、対米進出の第一歩を踏み出そうとするワクドキウキウキの表情がとても印象的でした。
視察先との関係があるそうで写真をお借りすることは叶わず、ここにご紹介できなかったのが残念でならないくらい。
もうひとつ、会社の経営不安を払拭するために、自ら倒産確率を計算し、あえて社員に対して発信する。という「奇手」にも少なからず驚かされました。
異能の経営者である、と改めて思います。
そんな星野さんが思い描く、星野リゾートの未来、そして観光立国のあるべき姿とは?
続きは、ぜひ記事でお楽しみください。
【日本売り】今そこにある個人預金1000兆円流出の危機
田端 亮士NewsPicks特約記者
日銀ウォッチャーとして知られる加藤出・東短リサーチ社長の最新レポートによれば、ニューヨークの大戸屋では「しまほっけ定食」が円換算で5000円だそうです(東京では980円)。
そもそもニューヨークは物価が高いし、この円安では日本人は「しまほっけ定食」も喰えないわけですね。
賃金も年金も上がらないのに、円安でガソリンも電気代も味噌もクソも値上がりする。ドル建ての投信を買えば4年で2倍近くにもなるのに、銀行口座にお金を眠らせたままではスズメの涙ほどの金利もつかない。
これまでの現金・預貯金信仰もさすがに揺らぐのでは? 円預金の一部を解約して、外貨に投資する高齢者が増えても不思議はないように思います。その行き着く先は、、、ご一読を賜りたく。
【独自】大手機関投資家が退任を迫った地銀会長、頭取の名前
田端 亮士NewsPicks特約記者
大手機関投資家による「議決権行使結果の個別開示」を調べていて、興味深いことに気づきました。
三菱UFJ信託の「反対」がやたら多いのです。聞けば、「社外取締役が3分の1以上いない上場企業」については、ほぼ自動的に取締役選任議案に反対したとのこと。斯界でもひそかな話題になっているようです。
こうした大手機関投資家の「反対」を食らった地銀会長、頭取の中には、「上場をやめたい」と本音で考えている向きもあるでしょう。
非上場化が、こうした地銀の逃げ道になるべきではないけれど、しかし地域密着に徹するならば、それは1つの有効な選択肢になり得るのではないか。
ダークサイドに落ちるのではなく、むしろ光射すところに歩いていく。そんなイメージで、「マーケットからの退場」を捉え、その可能性について考えてみました。
【証言集】田中、ハンコ忘れたけど「中田」を逆に押したってよ
田端 亮士NewsPicks特約記者
GMOインターネットグループの「みんなの”無駄ハンコ実態調査”2020」に寄せられたコメントを読んでいて、ポール・オースターの『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』が直ちに思い浮かびました。
全米屈指の人気作家が「アメリカの普通の人々」から送られてきた投稿に全て目を通し、選りに選ってラジオで朗読する。身の回りで起こった出来事が、「アメリカとは何か、アメリカ人とは何か」を語りかけてくる。
それと同じように、脱ハンコへの賛成・反対意見を厳選し紹介することで、「日本人とは何か、日本人にとってのハンコとは何か」を語れるのではないか。そう思った次第です。
「事実は小説より奇なり」とは、よく言ったものです。「ハンコ・ストーリー・プロジェクト」、お楽しみください。
【世界ランキング】東京はナンバーワンになれるか
田端 亮士NewsPicks特約記者
「2位じゃダメなんでしょうか?」という声が何処からか聞こえてきました。(世界都市総合力ランキングで東京は「3位」なのですが)
国の競争力とは、すなわち大都市の競争力である。という時代にあっては、ダメなのですね。オンリーワンよりナンバーワンです。
市川宏雄・明治大学名誉教授の解説は明快で、東京がナンバーワンになれるポテンシャルがあるということも理解できました。
大量得票で再選を果たした小池百合子・東京都知事の戦略眼、リーダーシップが問われるところだと思います。
市川名誉教授が責任者となっている「世界の都市総合力ランキング YEARBOOK 2019」を参考にしたのですが、これが「読み物」としても滅法面白い。
「真実は細部に宿る」と言われますが、ディテールを読み込むうちに、つい時間を忘れました。おすすめです。
【数字で見る】孫正義が「株式上場」をやめたい理由
田端 亮士NewsPicks特約記者
アリババ株が1ドル値上がりすると、ソフトバンクの資産は1500億円増えます。20ドル値上がりすれば、ビジョンファンドの価値がゼロになってもチャラになるというから凄い。
しかし、だからといってビジョンファンドが丸ごとコケてもいいという理屈にはなりません。投資家は「孫正義」の目利きを評価し、巨額の資金を注ぎ込んでいます。失敗すれば、ヤフー、アリババ投資で築き上げた孫神話が崩壊しかねず、「投資会社」としての未来が描けない。
2000年代のネットバブル、リーマンショックに次ぐ、10年に1度の経営危機です。この急場を、どうしのぐか。「上場廃止」というキーワードで整理してみました。
【緊急提言】ロックダウン、100兆円財政出動を今こそ決断せよ
田端 亮士NewsPicks特約記者
国民民主党の玉木雄一郎さんとは、彼が選挙に落っこちて浪人していた時代から15年のお付き合いがあります。
驚くべきは、浪人中も初当選後も4選を重ねて希望の党、国民民主党の代表になってからも、気さくな人柄と率直な言動がいささかも変わらないことです。
ご本人にはいささか失礼ながら、財務省のエリート官僚出身という略歴がちょっと信じられない(笑)
安倍首相が「国民一律10万円」に乗ってきたことで、言い出しっぺの玉木さんが注目を集めつつあります。
是非、NewsPicksの読者にコロナ対策の腹案を!
というリクエストに応えて、緊急経済対策「第2弾」の構想を披露してもらいました。このインタビューが初公開となります。
【独占取材】ブラックストーンは日本攻め、アパは一人勝ちを狙う
田端 亮士NewsPicks特約記者
5年前、ホテルニューオータニの知人が苦笑いを浮かべながら言ったことをよく憶えています。「近く(赤坂見附)のアパのほうが、うちより高いってどうよ!」
ちょうどリーマンショック直後、インバウンド以前で、ニューオータニにも1万円そこそこで泊まれた頃でした。今ではとても考えられませんが。
ニューオータニが1万円そこそこ、アパが2万円という逆転現象が、知人の言う通りシーズン、日によってあったのです。
閑散期に料金を下げることはあっても、繁忙期に上げることはなかったホテル業界にとって、この市場原理型の値決めシステムは画期的でもあり、同業者からは異端視もされました。
こんなことを考えつくだけあって、聞き手を飽きさせない人物です。アパグループ代表の元谷外志雄さん。
ここではとても書けないこと、書き切れないことが山ほどあって口惜しい。独特のテイストを味わっていただければうれしいです。
ブラックストーン在日代表の橘田大輔さんは今回が初対面でしたが、頭脳明晰、短く切れのある言葉でわかりやすく現状を解説してくれました。
この2人は、間違いなく新型コロナ騒動に揺れる不動産市場を動かしていくキーパーソン。遠からぬ将来、「爆買い」を仕掛けるのではないかと睨んでいます。
【新】列島縦断パニック。コロナ危機で凍る、ニッポンの不動産
田端 亮士NewsPicks特約記者
不動産特集を企画したそもそものきっかけは、米ファンド、ブラックストーンに関する今年1月の新聞記事でした。
3年前に2600億円で売却した賃貸マンション220棟を3000億円で買い戻す、というのです。
「バブルが来るなぁ、もうひと押し」と直感しました。当時すでに不動産市場にはピーク感が漂っており、バブル「再来」より「崩壊」を警戒する関係者のほうが多かったのです。
バブル再来、でストーリーをまとめようと思っていた矢先の新型コロナ騒動。とんだハプニングでしたが、このパニックの渦中にあっても「強気」のプレーヤーは消えてはいません。
このまま長期低迷に突入するのか、早期回復の目はあるのか。じっくり検証していきたいと考えています。
【独自】「違法木材」で囁かれる、東京五輪のダークサイド
田端 亮士NewsPicks特約記者
日経新聞の書評で見かけた『絶望の林業』という本が、そもそもの始まりでした。字面を見た瞬間、書評を読むことすらなく、「林業」について特集してみたいな、と脊髄が反射してしまったのです。
こういうときは、なぜか縁があるもので、知り合いが『絶望の林業』の著者である田中淳夫さんを招いてセミナーを開催するということを、メルマガで知り、早速ご紹介をお願いした次第。
田中さんが奈良在住だということを、このとき初めて知りました。東京でお目にかかれたのは、実になんというかタイミングがよかった。
林業のことは、正直言ってほとんど知りませんでした。産業規模がいくらで、従事者が何人くらいいるのか、とか、そんな基本的なことすら知らない。
知らないことを勉強したり、取材したりするのは、実に楽しいものです。この興奮が少しでも伝わればいいなと願っています。
【独自】ブラックストーンも買収参戦。不動産会社ユニゾの正体
田端 亮士NewsPicks特約記者
ぺんてるの敵対的買収に乗り出したコクヨに対して、文具大手のプラスが「ホワイトナイト」(友好的な第三者の買い手)として名乗りを上げました。
本稿で取り上げたユニゾホールディングスも、TOBを巡って買い手候補が次々に登場し、前代未聞の乱戦となっています。
これまでの日本企業は「敵対的買収」に対するアレルギーが根強く、成功事例は数えるほどしかありません。
しかし、ユニゾの場合は、どうやら敵対的買収が成功しそうな雲行きです。
経営者が自らの保身のために、買収提案を退けるようであれば、企業価値向上の妨げとなる懸念が残ります。
経営者にとって「敵対的」というだけなら、それは「敵対的買収」とは呼べないでしょう。
2019年も残り少なくなってきました。オリンピックイヤーは、敵対的買収イヤーになるような予感がしています。
【新】地銀が安い。テック企業は銀行を買え!
田端 亮士NewsPicks特約記者
構造不況業種ではあるけれど、抜本的なコスト削減に着手し、対面チャネルの強みを活かすことができれば、いまだ「地銀」には生き残る道があると個人的には考えています。
しかし、最大のチャーミングポイントである「対面チャネル」の価値を当の地銀が分かっていない。それを本当に分かっているのはネット企業であるというあたりが、当たり前のようでもあり皮肉のようにも感じられます。
マイナス金利で本業の稼ぎが潰され、高コスト体質から脱却できず、地銀の株価は考えられないほど割安に売り込まれています。自助努力による現状打開は難しいという市場判断なのでしょう。
その結果、地銀のネットワークを活用するビジョン・戦略を持った異業種にとっては、絶好の「バーゲンセール」となっている。という趣旨で取材してみました。
金融庁も、もはや「地銀同士の再編」には本気で期待していないのではないのでしょうか。異業種参入に拍車がかかるのは、当然の帰結であり時間の問題です。
【独占】御手洗冨士夫が初めて語る、停滞・野望・長期政権
田端 亮士NewsPicks特約記者
2回目の御手洗インタビューは「9月9日午前9時30分〜」の予定でした。
台風による交通機関の乱れで、どう足掻いてもキヤノン本社(多摩川沿いの下丸子にあります)にたどりつけず、取材を延期していただくしかありませんでした。
長いこと記者をやっていますが、地下鉄サリン事件でも東日本大震災でもなかったことです。
幸いインタビューは再設定されたのですが、今度は御手洗会長が首相官邸に呼ばれて、またも延期になりました。
このインタビューは昨日、すなわち「9月13日14時30分」から行なわれたものです。
「三度目の正直」でお話を聞けましたが、これをしくじったら本日の配信はなかったのです。
久しぶりにシビれました。
中身については、「ご一読ください」。としか言えないので、楽屋落ちを記した次第です。
兎にも角にも、御手洗会長がここまでざっくばらんに本音を語る機会はほとんどありません。
【秘話】絶体絶命。キヤノン、米国危機を乗り越えた「魂の叫び」
田端 亮士NewsPicks特約記者
「アメリカ進出・後編」のクライマックスは、間違いなく「ラスベガスのディーラー大会」でしょう。
まさしく「魂の叫び」であったと思います。詳しくは、ぜひ本文をご一読ください。
しかしながら、私が最も注目したいのは1974年の人員削減のくだりです。「今後はどんなことがあっても絶対にリストラはしない」という心の誓い。
ここにも、御手洗冨士夫会長兼CEOの「原点」がうかがえるような気がします。
御手洗会長は今どきの経営者としては珍しいくらい「雇用確保」にこだわります。
日本とアメリカの一長一短を咀嚼したハイブリッド経営は、日本にいながらにして身につくものではないと感じたことです。
NORMAL
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