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リモコン付きラケットで自在に魔球 東大と東工大が超音波卓球「Hopping-Pong」開発
ITmedia NEWS
牧野 泰才東京大学大学院新領域創成科学研究科 准教授
うちの研究室の成果を記事にしていただけました. この超音波の遠隔地から提示装置は,元々は見えない触覚提示用のデバイスとして開発されたものなのですが,遠隔から非接触で力を提示できるということは,軽いものであれば動かせるよね,ということで,軽い卓球のボールの軌道を変えてしまう装置として作ってみました.かなり魔球のようなボールが打てるようになるので,リアルなスポーツと,テレビゲームの間くらいの感じで楽しめます. 扇風機のオンオフなんかでも出来るかとは思うのですが,音速(340m/s)に比べて扇風機の風速は遅いので,卓球のボールくらいのスピードのものに対応しようとすると,常にオンとかにしておかなければならず,ここ一番のカーブ,というようにはならないかなと思います. ちなみに,卓球のボールのトラッキングについては,高速カメラで行っていますが,音速とは言え遅れがあるため,計測された位置に超音波を打っても当たらないということが起きてしまうので,簡単なボールの位置予測を入れています. 最後に,軽量物体の制御という観点で,以下のようなバルーンの制御なんかもやっているので,もしご興味があれば御覧ください(中程のSupplemental Materialのところに動画があります.) https://dl.acm.org/doi/abs/10.1145/3415255.3422882
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対面授業なしは「義務不履行」 学生が明星大を提訴へ
朝日新聞デジタル
牧野 泰才東京大学大学院新領域創成科学研究科 准教授
教員側としては、これまで対面で行ってきた蓄積があるので、対面を継続するというのが最も楽です。この手の話題のとき、オンラインの方が安易と思われてしまうのが個人的にはどうにも解せません。そんなに手抜き講義にシフトした先生が多かったんだろうか。 対面にシフトすることを考えるとき、大学という場があまりにコロナに対して向いていないということに気付かされます。数千人規模の学生が、それぞれ別々の時間割で動き、同じタイミングで学食を利用したりするため、仮にクラスターが発生したような場合に誰が誰と接触したかなどを追うのは至難のわざです。(若者は重症化しないのだし、もはやそんな追跡は不要という考えもあるかもしれませんが) 座席も基本的には必要最低数しか用意されておらず、人気講義には立ち見が出たりもするわけで、密を避けるのに向きません。 学生の多くがバイトをしていて、交流の範囲も非常に広くなります。そういういろんな人と交流を持てるところが大学の良さでもあったわけですが、それが安易に対面再開としにくい部分でもあります。 中高は再開してるのにと比較されることも多いですが、上記特徴は中高にはない部分かと思います。 また、仮に対面全面解禁となったとしても、このコロナ禍で登校したくないという学生もいるはずで、そちらにも配慮しなければならないので、うちの学科は一部実験関係の講義は対面化していますが、これに参加しないと単位を出さない、というのは勿論せずに、ハイブリッド化の工夫をしたりしています。 どこの大学も安易にオンラインということはなく、いろんなオプションを考えながら選んでいるというのはご理解いただきたいなと思います。
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「オンライン面接はリアル面接にかなわない」という誤解を解く
日経ビジネス
牧野 泰才東京大学大学院新領域創成科学研究科 准教授
大学院の試験の面接もオンラインだったのですが,オンラインであることで何かが評価できなくなったという感覚はありませんでした.大学院の入試は,質問に対する回答の内容がほぼ全てで,話し方による人柄とかで判断することは皆無なので,会社の面接とは見ている観点が違うからという側面はあると思いますが. それよりも,面接がオンラインになったことで,学生側が複数の面接を簡単にはしごできるようになったというのが大きなポイントでした.大学院の場合だと,これまでフィジカルな移動に要する時間の分,併願が難しかったのが,その移動コストが0になったので,自分の試験時間が被りさえしなければ,いくつも併願が出来るようになったという変化がありました. これは多分会社にも言えることで,オンラインになったことで,学生側の選択肢が広がり,会社もより選ばれる側になったという側面があるのではと思います. なお,これは面接を受ける学生さんへのアドバイスですが,マイクや照明,通信環境などは,やはり印象に大きく差を与えるものと思います.どれだけ説得力のあることを言っていても,音声がとぎれとぎれで聞き取りにくい,となると,その印象は良くないはずです.良いマイク,良い通信環境を揃えましょう.(上述のように大学院の入試は回答内容重視で,音声から受ける印象のような人柄に起因した部分などでは左右されないです.念の為)
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学校1人1台コンピューター「一見よさそう」の落とし穴
朝日新聞デジタル
牧野 泰才東京大学大学院新領域創成科学研究科 准教授
このコンピュータの話もそうですが,一定の年齢まで制限をかけておいて,ある時から急に逆の価値観を求める,というのが結構多い気がしています. 今やコンピュータなんてほぼ全ての大人は仕事で利用するわけで,小さい頃にその使用を禁止していたら,どこかで一気にシフトしなければならないわけです. 女性の婚活とかも似た側面がある気がしていて,家庭によってはある年齢くらいまでは異性との交際に消極的な親が,適齢期になった瞬間に手のひらを返したように結婚を求めたりとか. あるいは就活なんかでは,それまで画一的に先生の言うことを聞くのが良いとされてきた環境から,急に個性や周囲から抜きん出たアピール力なんかを求められるようになったりして.(その後会社に入るとまた没個性に戻ったり) 閑話休題. 将来的に必要とされるスキルなら,小さい頃から徐々に慣れていくというのが良い気がしてしまいます. あと,この筆者の子供のように,それまでのマス教育が上手くフィットしている子どもにとっては,ICT導入による差がないかもしれませんが,マス教育でサポートしきれない子どもにとっては,課題の難易度が理解力に応じて変化するようデザインできるデジタルツールは,非常に相性が良いのではないかと思います.
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NORMAL