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2016年のISの動向、そして私たちにできる対策とは(菅原出)
NewsPicks編集部
山田 陸東京大学 学生
「本丸」が弱体化し、各地域で混乱・対立といった現地の文脈を活かしたテロや襲撃が主体になるというストーリーは、「対テロ戦争」後のアル=カーイダが選んだ道と同様で、現実性は高いと思う。 本丸以外の動きは2つに分けられ、記事に倣うと「支部」と「支持者」ということになる。 ・リビア、エジプト、ナイジェリアなどでは、中央政府の統治が不十分で権力の空白地帯が存在する。こちらでは、支部などの形でマクロな組織としての活動が続く。 ・欧州や東南アジアなどでは、よりミクロなレベルの動きが中心になる。これは、国家権力の統治というよりも、政治的・経済的な格差などが問題となる。 テロの今後については、権力の空白や国内格差といった各地の事情次第なので、予測は困難だと思う。 欧州での危険について敢えて予測するなら、空爆強化やイスラームに対する抑圧の影響で、2016年はホームグロウン・テロの動きは活発になるだろう。ただ、治安当局側の対処も強まるはずなので、実際に発生するテロのリスクはそこまで増えないかもしれない。 2017年以降はISの本体が弱体化する可能性が高い。地理的な支配がなくなるというのは宣伝活動にもマイナスに働き、欧州などでのリクルーティングも落ち着くのではないか。
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山田 陸東京大学 学生
有益な記事だと思う。 個人的に気になったことについて。 1. 米国民が政府を信頼しなくなっている。 →80年代半ばと2000年代初頭の高まりがそれぞれ新冷戦とテロを受けてのものだとすると、政府への信頼が低いのは必ずしも悪くないことではないのかもしれない。 5. 米国のミレニアル世代(80年代~2000年代生まれ)がベビーブーマー世代(46年~64年生まれ)を越え、最大の世代に。 →グラフではミレニアル世代が今後20年間増え続ける予測になっているが、この年齢層は移民による増加が見込まれるのだろう。米国の強み。 8. 世界で、イスラームが多数派の国でもISに対して否定的な印象を持つ人々がほとんど。 →逆に言えば、一部しか支持していないとしても過激派は存続してしまう。″Don't know″は本音では好意的な印象を持っていると判断するべきかもしれない。また、過度な取り締まりなどで″Favorable″と感じる層を増やしてしまうことには注意が必要。 9. 世界のムスリム人口は急増し、キリスト教徒人口に迫る。 →むしろキリスト教徒がこれだけ増えると予測されているのが意外。サハラ以南アフリカなどの人口増加によるものだろうか。unaffiliatedの頭打ちが面白い(中国)。 10. 米国ではキリスト教徒が減ってその他とunaffiliatedが増えている。 →人口増加の中心を担う移民でunaffiliatedが多いということだろうか。気になるのでレポートの方も詳しく読みたい。 11. 外国生まれのアメリカ人は現在14%で、50年後には18%に。うち半分はラテンアメリカ出身。 →2世など「移民の背景を持つアメリカ人」はもっと多いと考えられる。 13. 科学者と一般市民の科学的認識の乖離が大きい。 →個人的に気になる話題。おそらく日本はもっと大きい。
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