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中国・習近平国家主席が20日からロシア訪問へ
キアラシ ダナNewsPicks 記者
今回の訪問、注目はサウジ&イランに続いて中国が「仲介外交」をどう展開するかだと思います。ただ、停戦合意の実現は今の段階では難しいでしょう。
ウクライナとしては国土の5分の1を占領されている状態で結べる合意なんてないでしょう。一方のロシアも、侵攻の目的は占領地を増やすことではなく、あくまでウクライナを自分たちの勢力圏に巻き込むこと。言い換えるならゼレンスキー政権の転覆です。ここで停戦合意はプーチンとしてもできません。
となれば、気になるのは裏の目的でしょうか。アメリカは「中国がロシアに殺傷能力のある兵器を供与する可能性がある」と言っていますが、このあたりの話をするのか否か。
2022年、北京での首脳会談がどうしても思い出されますね。当時、プーチンが戦争を起こすことを確信していたワシントンは、習主席に戦争を止めさせる役割を期待したとも言われています。しかし結果は真逆で、アメリカと中国の対立も深まるばかりです。
余談…軽く2022年の会談を振り返っていたらこんな記事を見つけました。この3週間後にフルスケールの侵略が始まったと思うと、言葉に意味はありませんね。
プーチン大統領、ロシアと中国が国際政治の「安定化役」に-訪中控え(Bloomberg)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-02-03/R6PI8AT0G1KW01
ポーランド、ウクライナに戦闘機供与へ NATO加盟国で初
キアラシ ダナNewsPicks 記者
ついに、ウクライナに戦闘機が供与されることに。
ウクライナは本来は、アメリカ製の戦闘機F-16(ファイティング・ファルコン)がほしいと言っていました。ただ、陸上の兵器と違って戦闘機は訓練に時間がかかるし、高度な運用システムが必要です。だからかねてからこのように「ウクライナ軍が持っているのと同型機」の供与が現実的とされていました。
最近のロシア軍を見ていると、侵攻の総司令官に、軍のトップであるゲラシモフ参謀総長がついています。ゲラシモフがトップになったからにはもっと陸・空の連携を強化し、陸上の侵攻に戦術航空機での攻撃も合わせてくると見られていました。しかし、現状、そうはなっていません。もしかしたらそれをやるとウクライナへの戦闘機供与の理由になってしまうから、というのもあったかも知れません。ただ、こうしてウクライナへの戦闘機供与が決まった以上はロシアも戦闘機をもっと投入してくるかも知れません。

【驚愕】プーチンの私兵軍団「ワグネル」とは何者か
キアラシ ダナNewsPicks 記者
不合理なことが多い今回のウクライナ戦そうですが、中でも規格外なのが民間軍事会社の「ワグネル・グループ」です。プーチンと親しい人物にが創設した私企業ですが、彼らがウクライナで戦果をあげ、一つの街を占領するに至っています。
先月、ウクライナの兵士を取材した際に「いくらロシア兵を撃っても、次から次に人が出てきて、前線にいる限り休む暇がない」と言っていました。今の時代、兵員というのも貴重な存在なので、こんな戦い方は合理的ではありません。しかし、現実にそれが繰り広げられていています。なぜこんな不合理な戦いが続くのか。理由は、おそらくワグネルだからです。一体ワグネルとは、何者なのか。どれくらい戦争に影響を及ぼし、今後の見通しは。徹底解説します。
外交関係修復で合意 中国など仲介、大使館再開へ―サウジ・イラン
キアラシ ダナNewsPicks 記者
国際社会における中国の立ち位置を見る上で、とても象徴的だと思います。
シーア派の盟主イランとスンニ派の盟主サウジアラビアは宗派をはじめ、あらゆる面で対立し、中東で最大のライバルでした。
一方で近年の共通項は、中国との接近。イランはとにかく反米連合みたいな形でロシアや中国と仲良くしてきたこの数年でしたが、むしろサウジの転換ぶりはすごいです。去年、サウジを訪れて石油増産を懇願したバイデンに対して皇太子はほとんど「ゼロ回答」の冷遇ぶり。その後、習近平は華々しく首都リヤドに迎え入れました。
中国と中東の関係でいうと、個人的にどうしても思い出すのが2015年のイラン核合意(JCPOA)です。イランの核問題をどうするかという話し合いの場で、安保理メンバーである中国もその一員でした。しかし終始交渉への参加は消極的で最終的な合意局面でも「お客さん」のような浮きぶり、主体性の無さでした。「自国から離れたところで起きる出来事には興味ない」といった感覚を覚えました。しかし今や、中東で最大の対立を調停するまでに躍り出ています。アメリカ不在の中で、中国の存在感ばかりが目立ちます。
…されども、サウジは安全保障の面ではアメリカの兵器や軍に頼り切りというのが実情でもあります。こうした状況でどこまで中国に接近できるのか。米中対立の中に身を置くのか。サウジーイランのみならず、中東全体での動きに注目です。

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