「他にもNumberらしさ、という点では、駒の動かし方や、戦術の基礎、将棋界の仕組みなど、初心者向けの情報を省いたこともそう。そういう「大前提」みたいなところから紹介していたらページが足りませんし、格好良くない。そういうものにはファンの食指も動かないだろう、なにより、僕だったら買わないだろうな、と思ったんです。」 格好良くない、という判断基準はなるほど大事なのだろう。雑誌を手に取る側に立てば、Numberのような雑誌に求めるのは情報ではなく、一流のアスリート（ここでは棋士）のドラマや世界観、哲学だ。そこに感動を覚えるのは、平たく言えば格好良さを感じるからだ。 そしてこの記事で語られる編集のポリシーや哲学もまた格好良い。

面白い

・リアルをオンラインに持っていくという発想をやめる ・ながら見を前提とする ・良質なコンテンツであるために回しのうまいMCを入れる ・セッションごとにURLを変えない ・出演者はリモートでも画面合成で同居させ、違和感のないようにテーブル・椅子や照明、音声もこだわって揃える ・ライブにこだわって一体感醸成と、視聴する機会を作る（オンデマンドはいつでも見れるがいつまでも見ない） ・グラレコなど、shareableなお土産を用意する

これは驚きの展開。だが「COO外れる」を即座に「生かし切れず」と断定できるのか。 記事の内容からは、松本さんの考えも妥当に見えるが、他の経営陣と異なる観点を持ち込まれることは、むしろ敢えて年配のプロ経営者を登用した狙い通りなのでは？

何となくわかりますね。知識でも、少し違った角度から考えることでより本質的な部分が見えてきて、自分なりの言葉として定着していく。