飯塚 統

プラットフォームにおけるどの参加プレイヤーを金銭面で優遇するか、参加プレイヤーを信頼面でどのようにして惹きつけるかが、戦略上の重要度が高いと感じました。 一時は市場を制覇したインターネットエクスプローラー、市場の先行企業であったイーベイのその後の変遷の例などはとてもわかりやすかったです。

AI・IoT・ブロックチェーンの中でも、特にブロックチェーンはそれをどうにかして用いようとしているケースが目立ち、実際にはブロックチェーンを使う必要のないところに無理矢理使って、あまり大した意味を成していないケースが増えてきているように思います。

スタートアップの創業者がイグジットしてVCを立ち上げるケースはよく聞きますが、VCからスタートアップは全く聞かず、あっても投資先企業の支援で入った後にフルコミットに変わるケース。 知人のVCにどういった経緯でVCに入ったのかを聞いてみたところ、意外とTwitterで誘われたり、求人をみて面接でというケースがありました。

ほぼ毎週、多い時期では毎日VCと会っていますが、シード～アーリーステージのスタートアップへの出資検討ではチームを見るというVCがほとんど。それから、マーケット。 チームが大事というのは自分でスタートアップをやっていて本当にそうだと思う。 アーリーステージのスタートアップではチームの一人一人がもつ影響力は凄く大きくて、経験・スキルがありリーダーシップをとれる人が入れば爆発的に成長するし、一方でカルチャーフィットしない、ネガティブな発言ばかりするような人が入ればチーム全体の雰囲気に影響して、成長性も下がる。 スタートアップはそもそもが、課題を抱える市場に戦略をもって果敢に突撃していくものであるから、保守的すぎる方は向かないと思う。たとえ、バックオフィスで あっても、業界の変革、社会課題を解決することにモチベーションをもった方でないとフロントで密に市場と接するメンバーとで意識の解離が生じる。 最初からゴールデンチームでスタートできれば言うまでもなく最高だが、ふつうそれは無理で、やると決めたら小さくてもまずは始めてみるのが良いのだと思う。 独自の新技術を用いたプロダクトでないのなら、見込みある成長市場には競合が出現するのが常だから、これ以上ないベストなメンバーを待ちすぎてスタートのタイミングを逃すより、始めながら採用基準を上げていって、より良いチームを作っていけたら良いと思う。

AI発展の歴史が簡潔にわかる。第三次AIブームはまだまだ先があると思う。