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【3分解説】三越伊勢丹の新社長は「ニッチ戦略」に向かう
冨岡 久美子NewsPicks 記者
2018年4月1日の三越伊勢丹の人事異動のリリースを読むと、子会社の社長に関するものが多数出ていました。この時、子会社で成功した人を次の社長とするイメージがあったのだろうと、会見時の杉江社長の言葉を思い出して拝察しました。
杉江社長が社長に就任した2017年頃小売業は、アマゾンに全てを奪われるのではないか!と言われた時代でした。でも今や、コロナによって様々なプレイヤーが様々な販売チャンネルを使って販売することが当たり前になりました。
消費者に求められる強いプロダクトと、コミュニティが売り手にとって大きなアドバンテージになる時代です。
百貨店には、百貨店でしか扱われないような一点ものや高額な商品が多くあります。アマゾンや楽天でさえも、ラグジュアリーブランド全てを常時マーケットプレイスに乗せることはできていない中、百貨店がこれまで培ってきた上質なものづくりをするブランド側との関係性は、強みです。
それは以前からそうだったわけですが、ある意味、百貨店の基本に立ち戻るということなのだと思います。
百貨店は終わっていると言われて久しいですが、不採算店舗を整理し、適性な店舗数とオンラインが繋がる接客が構築できたら、大量生産で作られた中価格帯のブランドが多く入る駅前ショッピングセンターよりも、もしかしたら有意なのかもしれません。

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