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日本人がユニクロの1割値上げに怒るワケ - 「安い」と思っているのは日本だけ
高安 悠Consulting Firm Strategy Consultant
あらゆるプライシングに言えることですが、価格変更では、(1)提供する質、(2)顧客層の所得、の2点を考えねばなりません。
質に自信のある企業は、積極的に値上げを行って利益を増やすと良いでしょう。同時に質を上げることができれば、より高い所得層を新規に獲得できる可能性もあります。
一方で、質での勝負が難しくなってきたブランドは、うまく価格を下げることで利益の維持・増加を目指します。
より難しいのは値下げのほうです。
値上げの場合、低所得層から順に離れていくので、客数減の影響は緩やかですし、直接的な単価増も見込めます。
値下げは、高所得層から順に離れていくので客離れのダメージが大きく、さらに単価による収益下落圧力もあるので、よほどうまく新規顧客を獲得できそうなときしか行なえません。
中学受験vs.高校受験 「失うもの」が大きいのはどっち?
高安 悠Consulting Firm Strategy Consultant
良記事ですね。
下記で指摘するような点が、比較的きちんと指摘されています。
仕事でもアドバイスをすることがありますが、「有名な理論と定量データに基づいたそれらしい分析」をやってしまう人がよくいます。
結果として、「医師が多い地域では病気が多いので、医師を減らしましょう」のような提案が日々行われています。
ここで大切なのは、分析結果に納得感があるかどうかです。
「中学受験をすると自信を失う」と分析していますが、あなたの周りの中学受験経験者は、むしろ自信過剰な人ばかりではありませんか?
そうであれば、分析が間違っていると考えるのが自然です。
ソフトバンク、Pepperに次ぐ「Whiz」発表 自律走行する清掃ロボット
高安 悠Consulting Firm Strategy Consultant
要するに強化版のルンバですね。
自宅の掃除にはルンバを使っています。清掃能力は高くなく、糸くずやホコリくらいしかとってくれません。また、床においてあるものをどかして「お膳立て」をしないとまともに動きません。
恐ろしいのは、これでも十分に満足感があるというところです。
ロボットが人間を置き換えるという話で一番重要なのはここです。職を奪うために、人間を超える必要は全くないのです。
よく「人間はロボットにできないことをできる」と言う方がいますし、それは事実ですが、それと職が奪われないこととは別問題です。
記事中のロボットを見て、パワーがどうこう、どうせ障害物をかわさない、などと言っている方は注意が必要です。それでも十分な清掃能力ではありませんか?
飲み会が苦痛な人達の悩み「行けば孤立、行かなくても職場で孤立」「気配消して1次会で帰ろう」
高安 悠Consulting Firm Strategy Consultant
弊社パートナーは次のように話しておりました。
職場の飲み会とは異なりますが、学ぶべきことは多い考え方だと感じています。
「飲み会で仕事が取れるなら飲み会にも行くが、アルコールが入った場所で重大な意思決定はまずしないし、少なくとも3時間分の成果は出ない。
長時間かけて客を拘束し、どうしても聞き出したいことがあるならゴルフがいい。ほとんどが暇な時間だからチャンスはいくらでもある。
そうでなければ一流のレストランで食事を取る。そのさい、必要以上にワインを持ってこないことと、1時間半後に退出を促すよう、事前にレストランに指示をしておく。」
NYに老舗玩具店復活、通販との差別化を狙う
高安 悠Consulting Firm Strategy Consultant
「モノを買う」という行為は、商品を知り、候補を比較し、悩み、購入するという一連のプロセスによって成り立っています。購入のみが「モノを買う」ということではありません。
しかし、「購入する」というフェーズが、圧倒的にマネタイズしやすいのも事実です。そして、Amazonの恐ろしいところは「体験を提供しなくても購入してもらえる」ということを理解したうえで、購入の部分に特化している点です。
既存小売業などの戦略を考えるうえで非常に悩ましいのはこの点です。通販と差別化することも、認知度を上げることも、来店者数を増やすことも、たいして難しくないのですが、購入させようとすると話は別です。
結局のところ、既存小売店が生き残るためには、製造小売業へと転換していく以外に有力な手段がないのが現状です。プライベートブランドはその前段階に当たります。
夫に「ちょっとした家事」をしてもらうには?
高安 悠Consulting Firm Strategy Consultant
では、Newspicksに費やしている時間は仕事という理解でよろしいでしょうか。
それはともかくとして。
この記事の本質は「相手からの評価をどう勝ち取るか」というものです。
評価に関しては、「頑張っていれば評価される」という時代はすでに終わっており、「成果をアピールするところまでが仕事」というのが現代的な価値観でしょう。
評価されたければ「名もなき業務」に自分で名前を付けるくらいのことはする必要があります。仕事でも家事でも、相手から評価されたいときは、相手の評価基準に合わせていかなければなりません。
もっとも、「評価されるための仕事」をするくらいなら、評価されなくてもよいと考えている人も珍しくはありません。コンサルティングファームですらそうなのですから、より緩やかな事業会社や、さらに緩やかな家事においてはなおさらでしょう。
麻生氏演説「人の税金で大学に」 東大出身市長を批判
高安 悠Consulting Firm Strategy Consultant
大学の財源を考える上では、大学の質に言及する必要があるでしょう。
大学に補助金が必要な本質的理由は、「お金が原因で教育を受けられない人をなくすべき」という考えてです。裏を返せば、学力が低くて教育を受けられない人を救済する必要はありません。救済するにしても、それは大学への補助金ではない形であるべきです。
分数の足し算からやり直しているような大学は極端だとしても、高校範囲の内容をしっかりと理解して大学に進学している人はごく少数でしょう。
現在は多くの「お金ではなく学力が原因で進学できない高校生」に対しても多くの税金が使われています。
東大卒市長を批判するよりは、そちらを問題視したほうが良いのではないでしょうか。数が多い「低学歴層」を批判するのは、政治家としては難しいでしょうがね。
金融のプロも陥る資産運用の失敗その1:銀行の特別待遇に舞い上がってしまった
高安 悠Consulting Firm Strategy Consultant
財務官僚は金融のプロではないと思いますが。
それはともかく、人は失敗を重ねて成長するものだといわれています。私は、この考え方が必ずしも正しいとは思っておりませんが、世の中では受け入れられていると思います。
さて、スタートアップ企業などでは「仕事では失敗を重ねることが大事」だというのが美学のように語られ、おおよそ反対する人はいないようです。
一方、金融機関が「投資でも失敗を重ねることが大事」と言ったらおそらく反感を買うのでしょう。
なぜでしょうね。時間をロスするのは問題なく、お金をロスするのは問題なのですか。時間はお金と同じくらい貴重なものだと思いますが。
私には不思議でなりません。
1円の水を100円で売る方法 - 人がミネラルウォーターを買う理由
高安 悠Consulting Firm Strategy Consultant
P&Gをはじめとするマーケティング企業が、新人教育で最初に行うのが「水のとらえ方」だそうです。現職の方から聞いたわけではないので、いまは違うかもしれませんが。
コップ1杯の水を「コップ1杯の水」ととらえているうちは、マーケティングを行うことはできません。
それを「喉を潤すもの」や「アルコールの合間の一杯」と解釈してはじめて、水を売ることができます。
素人目線で見ると言葉遊びのように思えましたが、彼らは「マーケターの仕事は『コップ一杯の水』を売る仕事ではない。『コップ一杯の水』の使い方を提案する仕事だ」というのです。
記事中にあるように「錯覚」を軸に説明すると怪しく思えますが、ソリューションの提案だと言われれば、それはそれで納得できるものなのではないでしょうか。
「金融教育」欠如がもたらした詐欺被害400億円の深刻
高安 悠Consulting Firm Strategy Consultant
「資産運用系アフィリエイトブログ」が、意図的にまたは過失で詐欺行為を行っていることが多く、個人的には気になっています。
「資産運用」が含むべきポイントは3つあります。
・長期の資産形成を指す
・リスクに対するリターンを求める
・マーケットに対するリターンを求める
これが基本的な資産運用の骨子ですが、素人が書いた「資産運用ブログ」などでは、「短期間に、リスクを考えず、マーケットとは無関係に」リターンを上げることを目標にしているふしがあります。そういった説明の下に、FXの口座開設のアフィリエイトリンクが貼ってあるわけです。
これはほぼ詐欺と呼んでよい部類だと思いますが、多くの詐欺師が登場し、淘汰されもしないのは、一般人の金融リテラシーがあまりに低いからです。そして、「詐欺師」たちもまた金融リテラシーが低いので、正義のものとで間違った情報を流布しています。
こういった状況が起こるのは、ひとえに人々の金融リテラシーが度を越えて低いからです。義務教育の範囲でもある程度扱ったほうが良いとは思います。
居酒屋のM&A事例から学ぶ成功のポイント4つ
高安 悠Consulting Firm Strategy Consultant
「コンサルや証券会社でなくてもMAに関われます」という勧誘をしている会社が多いようですが、大型MAと事業承継の売却では、根本的に職務内容が異なります。
大企業の買収
- 「どこかには売れる」という前提がある
- 値付けがMAプロセスの主題
- コンサルが事業の先行きを分析し、投資銀行が値付けするという連携が基本
- 税理士と弁護士が各種リスクを試算し、投資銀行の値付けに調整を加える
事業承継
- どこにも売れない可能性が高い
- 買い手を見つけてくるのが売却プロセスの主題
- 法律やバリュエーションなどは、売り手も買い手も理解していないのが普通
- 場合によってはアドバイザーすらも理解していない
- 買い手さえ見つかれば、あとはSPAなどの必要書類を用意して案件完了
事業承継そのものは日本にとって非常に重要なテーマですが、基本的には買い手を見つけるための営業部隊という側面が強いです。コンサルや証券会社と同じような仕事をしようと考えて転職するのは危険です。
Airbnbの前四半期売上は10億ドルを超えた、このペースでIPOに突入か
高安 悠Consulting Firm Strategy Consultant
EBITDAがプラスならIPOの値付けもわかりやすくなりそうですね。
一般的に(赤字)スタートアップのバリュエーションには、DEVという手法を使います。IPOの記事を読む上で持っていたほうが良い予備知識でしょうから、参考までに紹介いたします。
1 5〜7年ほど先の「十分に黒字化した時点」のEBITDAや利益を予想する
2 マルチプルを用いて「十分に黒字化した時点」の株式価値を予想する
3 Peer Betaから算出した株式コストに、赤字が長引くことのリスクなどを加えて、トータルのリスクを算出する
4 3で2を割り引く
株式価値を割り引くことから、Discounted Equity Value(DEV)と呼ばれています。
したがって、スタートアップの価値を考える上では、「将来どのくらいのアップサイドがあるか?」と「順調に黒字化する可能性はどの程度か?」の2点が重要となります。
ほとんどの「人脈」は、いざというときに役立たない
高安 悠Consulting Firm Strategy Consultant
人脈にも2段階あると思いますがね。記事中の「人脈」はおおよそ人脈と呼べるものではないように思います。
1つ目は「連絡をすれば返事がくる」というもの。コンサルタントは専門家にインタビューをすることが多いので、この手の人脈は増えます。この人脈に特化した職業が記者です。
要するにノーリスクである限り協力してくれる人たちです。質は高く、量は多いほうが良いでしょう。
2つ目は「一緒に何かをやってくれる」という段階です。要するに、リスクをとってでも手を貸してくれる人たちです。
裏を返せば「リスクをとってでも手を貸さなければならなくなる可能性のある相手」ですから、多ければいいというものでもないと思います。
NORMAL
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