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【速報】経口中絶薬「メフィーゴ」、24日は審議せず  パブコメに1万2000件
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「子宮頸がんのない未来」は見えるか。HPVワクチンの現在地
NewsPicks編集部
稲葉 可奈子産婦人科専門医 医学博士
HPVワクチンについての網羅的な記事を9価が定期接種の対象となる直前のタイミングでだして下さりさすがです。 記事内容に少し補足しますと、 ・HPVワクチンの接種率が低かったために子宮頸がん罹患率が増えているわけではないです。(今後、接種率が高ければ減るはずの罹患率が減らない、という影響は予想されています。) ・WHOの目標を達成している国はまだオーストラリアくらいで、オーストラリアでも「かつてあった病気」にはまだなっていないです。オーストラリアでは2028年に撲滅(10万人あたり4人以下)されるやろうと推測されています。ただ、今後続々とほかの国でも子宮頸がんの患者さんは減っていくと思われます。 産婦人科医として伝えたいことを要約すると、 ・子宮頸がんは女性ならだれもが若くしてもかかりうる病気ですが、 ・16歳までのHPVワクチン接種と20歳からの子宮頸がん検診とで予防できます ・17歳~1997年度生まれまでの女性はキャッチアップ接種として今なら特例で無料で接種できます(はやい方がより有効) ・HPVワクチンの安全性は確認されています ・男性にとっても有効ですが今はまだ自費で、定期接種化を求めています 以上です。子宮頸がんにかかった患者さんから、予防できる方法があるのになんで(日本社会は)もっと教えてくれなかったのか、と言われると本当に心が痛みます。わたしも有志で啓発に尽力していますが、限界があります。ぜひメディアのみなさまや学校、そして周囲への口コミで周知を広めていって頂きたいです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
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卵子凍結「推奨はしない」 日本産婦人科学会が改めて見解
産経ニュース
稲葉 可奈子産婦人科専門医 医学博士
広くあまねくおすすめするものではないので、妥当な見解と思います。 「推奨しない」ではなく「推奨はしない」なので、やらない方がいい、という意味ではないです。 あくまで一つの選択肢として、 将来子どもを望んでいるけれども、なんらなのやむを得ない事情で今は妊活できない、という場合には検討されうるかと思います。 妊娠率も妊娠出産リスクも、卵子の質だけで左右されるわけではなく、年齢とともにリスクはあがるため、 卵子凍結という方法があっても、先延ばしにせずにすむ妊娠を先延ばしにすることはおすすめはされません。 ただ例えば、アスリートの方など特殊な状況であったり、まだパートナーが見つからないなどの場合には選択肢になりうると思います。 そういうケース以外で、職場の雰囲気とか仕事の都合などで自分の意志に反して妊娠したい時に妊娠できない、ということがまだ今の日本ではありますが、卵子凍結があるからこのままでいい、では全くなく、ここは改善されていかなければならない部分です。 職場などで間違っても「なんで今妊娠するの?卵子凍結すればいいじゃない、補助もでるし」のようなマタハラが起こりませんように。
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NORMAL