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【日立・矢野和男氏】「利益と幸福はトレードオフではない」
PR: PwC Japanグループ
矢野 和男(株)ハピネスプラネット 代表取締役CEO (株)日立製作所 フェロー
遅くなりましたが、井野様と対談させていただきました。  以下に、利益と幸福の循環やスパイラルを創るかは、これからの経営の最も重要な課題と思います。  これまでもいろいろな研究により、従業員のウエルビーイングが業績に結びつく、というデータや研究は沢山あります。  ただ、これは統計的な法則です。どの組織の場合にも、かならず業績にむすびつくことが検証されているわけではないのです。  検証されているのは、いろいろな企業があるなかで、集団の平均をみると、幸せな企業は、業績が平均的には高い傾向が見えていることです。  そこで本当に、我が社では、従業員の幸せ/ウエルビーイングが業績に結びつくのだろうか、という疑問になるのです。    実は、私はある時から別の見方をするようになりました。  本当に業績につながるのだろうか、という問いでは、環境から業績が与えられるように見ています。しかし、実際には、未来の業績は、我々の行動がつくっているものです。経営者や従業員の判断や行動で変わるものなのです。未来の業績は、我々の意思と行動が創っているのです。そして、幸せと業績との関係も、我々の行動で変わるのです。  そこで、幸せは業績に本当につながるかを心配するのではなく、むしろ、幸せが業績につながるように意思をもって未来をつくるべきと考えるようになりました。そして、その因果関係は、我々が創れるのです。  この幸せを業績につなげ、業績をさらに次の幸せに意思をもってつなげることこそ、企業のあるべき姿です。  物理法則は、神から与えられたもので変わられません。しかし、人間や社会の法則/因果関係は我々が変えられます。
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日本はなぜ幸福度が低いのか? キーワードは「寛容さ」
Forbes JAPAN
矢野 和男(株)ハピネスプラネット 代表取締役CEO (株)日立製作所 フェロー
この日本の幸福度については、私のグループでは、過去20年に渡り、組織に関するデータを収集、解析し、決定的な要因、すなわち「ファクターX」を、データから明らかにしてきました。  組織に、このファクターXが多いか、少ないか、により、生産的で幸せな組織になるか、それとも、生産性が低く、不幸せな組織になるか、が決まることを、データは示していたのです(英科学誌Nature/Scientific Reportsに、3ヶ月前に発表しました)。 このファクターXは、実は、人と人のつながりの構造(ネットワーク)にあります。生産的で幸せな組織では、人が「三角形」でつながり、そうでない組織では、人が「V字」でつながることをデータが明らかにしたのです。「V字か、三角形か」という小さな違いですが、とても大きな影響を与えていたのです。 実は、あなたがよく話をしている2人なのに、その2人同士は話さない関係(V字型のつながり)があると、あなたは落ち込みやすく、うつにになりやすくなるのです。 例えば、あなたが、ライン上の上司と、参加しているプロジェクトのリーダーの両方とよく話をする立場だとしましょう。この二人の上司が互いに話をしないと、あなたは落ち込みやすくなります。  別の例では、夫が娘と直接会話せず、常に妻を経由する状況では、娘の課題がある度に、その間に立っている妻(母)が苦労します。家庭内にV字ができているからです。  我々の悩みの多くは人間関係がらみで、V字に関係しているのです。  根深いことに、実は組織図には、(逆)V字型しかありません。三角形はどこにもありません。ですから組織図通りコミュニケーションをする組織とは「データで証明された不幸で生産的でない組織」になるのです。  この三角形のつながりとは、仲間であることを互いに確かめ合うために必要なものです。即ち、「人間としてのつながり」を具現化したものなのです。この仲間であることを常に確かめ合うのは、人類を含めた霊長類に広く見られる行為です。この本能は、現代の我々の中に強く残っています。これがないと我々はいい仕事も組織のよきメンバーにもなれないのです。この物差しが三角形です。
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変化する価値観と、そこから生まれるウェルビーイングビジネス
Forbes JAPAN
矢野 和男(株)ハピネスプラネット 代表取締役CEO (株)日立製作所 フェロー
ウエルビーイングとは、幸せや幸福のことです。普通に使う英語の単語では、ハピネスが普通です。公式文書などで堅いニュアンスを出したいときに、ハピネスをより格式張ってウエルビーイング(Wellbeing)というのです。  もちろん堅い場でも、ハピネス(Happiness)という言葉の方が圧倒的によく使われる言葉です。有名なのは、アメリカの独立宣言では、全ての人に、幸福を追求する権利がある(Pursuit of Happiness)と謳われており、この影響で、日本国憲法にも、13条に幸福追求の権利が謳われているわけです。  従って、この幸福(Wellbeing/Happiness)を追求するのは、人類にとって永遠のテーマなわけです。特に、最近始まったわけではありません。  これまでは、20世紀には、経済的な豊かさとそれによる物質的な豊かさに注目することが多かった訳です。しかし、それだけではないことを多くの人が感じ始め、このように表だって多くの人が語り出したことはとても重要な変化だと思います。  幸せは、一人一人の心と行動、さらに周りとの関係にあります。それぞれが、意識し、できる範囲で行動することが本質的です。  もっと盛り上げたいものです。
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旭化成、デジタル人材を10倍2500人に
日本経済新聞
矢野 和男(株)ハピネスプラネット 代表取締役CEO (株)日立製作所 フェロー
デジタル人財というのは、デジタルという分野にとらわれず、問題解決を考えられる人です。  分野か課題か。課題を真剣に考える人は、分野の枠を越えます。データやデジタルを活用するというのは、そういうことです。  デジタルやデータという枠の中の知識や経験に頼る人ではありません。デジタル人財を増やすことが、特定分野の経験や知識に頼る人を作るならば、逆効果です。  予測不能な変化に適応し、むしろそれを成長の機会に変え、常に柔軟に前提を見直すことのできる人財こそが求められますし、それでこそ、デジタルが活用できます。  ここで重要なのが、人的資源、人的資産、人的資本の区別です。  人的資源は、周りに合わせて仕事ができる人のことです。取り替えが容易です。  人的資産は、経験や知識を活用し、自分で判断ができる人のことです。しかし、こんなに経験や知識が陳腐化するのが早い時代には、油断すると、すぐに不良資産になってしまいます。  そこで、自ら変化を機会に変え、自らの限界やものの見方を常に拡げ、本質的に視点に近づけていく人が求められます。それが、人的資本です。  ヒューマンキャピタルというようなカタカナ言葉を使うと、新しいことのようですが、日本人にとっては、生涯にわたり自己研鑽を続けるというのは、何ら新しいことではありません。ただ、成人発達理論などの学術研究で、このような成長を続ける人(人的資本)が、仕事のパフォーマンスも高いことが実証されたのが、新しいところです。  ただ、これを続けていくのは決して楽ではありません。  しかし、仕事も人生も楽なことは良いことではないのです。  予期せぬ変化や試練を前向きに機会とみるか、脅威とみるかにより、これが実はその通り実現することが確かめられています。機会とみると機会になり、脅威とみると脅威になるのです。  この一点にかかっています。我々の人生がうまくいくかどうかは。
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【ピッカー考察】安倍元首相の逝去、「暮らし」への影響は?
NPコミュニティチーム
矢野 和男(株)ハピネスプラネット 代表取締役CEO (株)日立製作所 フェロー
この犯人の罪や直接の原因に加え、その背後にある社会の病気に対策する必要を感じます。  変えるべき大きな構造に、SNSの仕組みがあります。いまや、人々の思考や判断に、SNSやネット情報は多大な影響を与えています。この犯人の思考や判断にも強い影響を与えていると思います。  SNSが、広告とそれによる経済効果を追うために、人や社会の幸せや安定性を脅かしているのではないかと思います。  人は、もともとコミュニティで互いに支えあって、特に心の支えを得て暮らしてきました。70年前までは、農村での会合やお祭りが、その後は、企業の飲み会や社員旅行などが心の支えになっていました。  20年前から、これらの仕組みが弱体化し、一方で、SNSやネットが、人との比較や偏った情報で人を誘導してきました。  この仕組みを前提からつくりなおすことが必要だと思います。  心の支えとそのためのつながりの必要性は、人間としての生物学的な本能です。いかに文明が発達しても必要性は変わらないものなのです。  人が前向きになるには、つながりとそれによる心の支えが必要です。  人のコミュニティによる心の支えとなる新たなデジタル技術が必要です。
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「この10年、世界中で不幸な人が増え続ける理由」ギャラップ社CEOが解説
クーリエ・ジャポン
矢野 和男(株)ハピネスプラネット 代表取締役CEO (株)日立製作所 フェロー
実は、日本の幸福の実感は、長い停滞を経て、今向上しています。 https://well-being.nikkei.com/news/well-being-initiative-research-result_20220620.pdf  このデータを見てください。実はここで今回、ウェルビーイング実感が高い人の割合が、06 年のレベルに 16 年ぶりに 戻ったのです。  これは、大いに注目すべきことと思います。  日本のウェルビーイング実感は、07 年に低下を開始し、それ以来、長期に渡る低迷が続 いてきました。これと呼応するように、経済的には、世界の中で日本は地位を落とし続けま した。どこまでもアグレッシブで前向きだった日本人が、なぜそこまでに短期に元気を失っ たのか世界中が不思議に思うほどでした。   07年といえば Appleから iPhoneが発売され、Facebookも事業を本格化させた年でした。 これを端緒に、モノづくりの効率が価値の中心だった世界から、人の知的能力が価値の中心 の世界への転換が急激に起きました。 残念ながら日本はこれに取り残されました。  人の活力や創造力がますます必要な状況で、 人を業務プロセスの歯車としてしか見ない、20 世紀のモデルにとらわれたからだと私は考 えています。   今回のウェルビーイング実感の回復を、日本の大きな転換点にしたいと考えます。回復し た前向きな精神的エネルギーとこれがもたらす創造力を、新時代に相応しい形で発揮でき れば大きな力になります。是非これを、経済での反転攻勢や気候変動などの社会問題の解決 につなげられればと期待する次第です。
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【発見】なぜ運動すると、心と頭も元気になるのか
NewsPicks編集部
矢野 和男(株)ハピネスプラネット 代表取締役CEO (株)日立製作所 フェロー
うつの原因をその人の体内に求める論調は、一面しかとらえていないと思います。我々の悩みや落ち込みの大部分は人間関係から来るからです。  最近、職場でのうつの兆候が、あなたの周りのつながりの構造と関係することを発見しました。  東工大/矢野研の博士課程のジョン君が大変丹念に大量のデータを解析した結果です!この画期的な発見に関する論文が、権威ある英科学誌Nature/Scientific Reports誌に掲載されました。  あなたがよく話をしている2人なのに、その2人同士は話さない関係(V字型)があると、あなたはうつになりやすくなるのです。  人が幸せでいるためには、周りに三角形のつながりが必要なのです!これは、組織図通りの縦のコミュニケーションだけではダメで、横や斜めのつながりが必要だということです。  これが普遍的(Universal)に、組織や業務に関わらず見られることを明らかにしたものです!  まとめますと、落ち込みやうつをその人の体内の仕組みで説明しようとするのは、限界があります。人は、社会的な動物だからです。周りのソーシャルな構造の強い影響下にあるのです。 https://www.nature.com/articles/s41598-022-14366-9
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