正垣 源

この問題について日本社会はもっと深く議論するべきだと思っています。 多くの人々はコロナ禍でマスク着用が浸透した現在の状況を一過性のものと認識しており、その気になればいつでも元に戻せると考えていますが、今の10代にとってはマスク生活がノーマルになりつつあり、感覚が我々とは全く異なると思われます。 現代人にとって衣服を着ることは当たり前ですが、長い歴史の中で衣類も変遷してきたことを考えれば、この数年は「口は隠すもの」という文化が生まれる瞬間なのかもしれません。大昔の人が現代人を見たら、「未来人は温度変化や直射日光に極端に弱く衣類を着ないと体調を崩すほどに退化している」と感じるはずのため、個人的にはマスクの浸透も起こり得る歴史の変遷の一部だと捉えています。 ただ、海外はノーマスク生活に戻っていることは大きなポイントで、このまま日本だけ文化が変容してしまうといろいろ不便な状況も予想されます。または、日本にのみマスク文化が残れば、それはそれで新しいアイデンティティになるかもしれません。 というわけで冒頭に戻りますが、今の日本のマスク文化をどうしたいかを深く議論する必要があると考えています。

昔々はこういった式典の挨拶は、良くも悪くもその人独自の個性が出ていたのだと思います。 それが時が経つにつれて「あれは言ったらダメ」「これは是非とも言うべき」という知見が蓄積され、洗練されてきたとも言えますが、画一的化されて来たとも言えます。 そしてAIの登場により、これまで人類が努力して積み重ねた知見は機会で代替できるものとされ、本当に価値のあるものはその人の個性だということが改めて見直される時代が到来しました。 上手くまとめられませんか、とても興味深いですね。