ホーム
9フォロー
75フォロワー
バイデン政権、薬局にもワクチン供給 全米で週1150万回規模に
Reuters
小崎 彩薬剤師
以前より薬局で予防接種ができる環境にあるアメリカでは、去年の夏過ぎから薬局は着々とコロナワクチン接種の準備を進めてきました。より素早くより多く実施できるように、コロナワクチンのためだけの臨時薬剤師募集がものすごい量で出ています。 それでも足りないと予測し、トレーニングを受けたテクニシャンも接種可能になりました。(今までは薬剤師とインターン学生のみワクチン接種可能)。州によって制限が異なるのですが、薬剤師とテクニシャンの割合は 通常 1:2 〜 1:4ですので、かなり多くのテクニシャンもワクチン接種の戦力になることが期待されています。 コロナワクチンについて周りの薬剤師からも体験談を聞いていますが、ワクチンの取り扱いそのものは(ファイザーの -70℃温度調節も含めて)問題ないけれど、希釈してから6時間以内にバイアルを使い切らなければならなく、キャンセルした患者さんの穴埋めに予約なしの患者さんを当てる等、スクランブルをして無駄をなくす対応に追われています。 追記:薬剤師がもつ予防接種実施の権限は、州によって異なります。(実施できるワクチンの種類や年齢制限に加えて、最終的に薬剤師が責任を取るのか、医師とプロトコールに基づく合意のもとに医師も責任を取るかなど) 3つのパターンがあります。 1:医師等が処方箋を出し、薬剤師が予防接種を行う 2:医師等とプロトコールに基づく合意のもと、薬剤師が予防接種を行う 3:薬剤師が独立して予防接種を行う あるワクチンはパターン2、その他はパターン3と混合している州が殆どです。 アメリカでは 1990年代後半から、薬剤師による予防接種の正式なトレーニングと関与が始まっています。長い時間をかけて、トレーニングを確立し周囲の理解を得てきました。上記の3パターンのうち、より薬剤師が権限を持ちワクチンを実施する州の方が、接種率が高いというデータも出ています。 薬剤師は、アナフィラキシーに対応するためのエピペン等の使用を委任されています。(処方箋なしで使用できます。州によってその規制がどう違うか確認中です)
39Picks
コロナワクチン、2回打つ必要は本当にあるのか
mi-mollet(ミモレ)
小崎 彩薬剤師
私も副反応、ゼロでした! もともと頭痛持ちで、二度目の後に頭痛くらいは出てしまうかなぁ、でも、いつもの頭痛とワクチンの副反応と区別はつかないかなぁと思っていましたが、結局スッキリ何もありませんでした。腕の違和感も、もう殆どないです。 私にとっての痛みや不快感は、それがずっと続くのかもしれない、悪化するのかもしれないという不安を伴う時、痛みがさほど大きくなくても耐え難く感じてしまいます。 コロナワクチンに関しては、治験のデータや周りの様子からしても、多くの副反応(局所の痛み・疲労感・頭痛・発熱)は低中程度で1−2日もすれば治ることが報告されているので、気を病むことなく経過観察中です。 去年の末に話題になった論文で、プラセボ効果の逆、ノセボ効果を示した研究がありました。 https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMc2031173 プラセボ効果は、効果への期待から、偽薬(有効成分の含まれていない薬)の服用で、好ましい効果が出ること。 ノセボ効果は、負の作用への不安から、偽薬の服用で、副作用等の悪い症状が実際に起こってしまうこと。 薬剤師として、どうしても“しっかり”副作用について説明してしまうと、ノセボ効果を引き起こしてしまう危険性があることを念頭に、それぞれの患者さんが抱く不安に敏感でいなければと思いました。 また、この論文のミソは、副作用が出たことで服用を中止していた患者さんの半分は、ノセボ効果の説明を受けた後、服用を再開できたことです。 例え一度目のワクチン接種で副反応が出てしまった患者さんにも、二度目のワクチンを必要以上に恐れず、ワクチンの効果を“しっかり”理解してもらえるよう説明したいと思っています。
50Picks
新型コロナワクチンの接種100万回超に アメリカ
NHKニュース
小崎 彩薬剤師
カリフォルニア州でも、流れ作業でどんどんワクチン接種が進んでいます。 アメリカでは以前より、薬剤師またはインターン(薬学生)が予防接種を行うことが認められており、身近な薬局でワクチンを受けることができる環境が整っていました。インフルエンザワクチンも薬局で他のお薬を受け取るついでに、チクっと打ってもらう手軽さです。 コロナワクチン接種においては、薬剤師とインターンでは人員が足らないので、トレーニングを受けたテクニシャンもコロナワクチンを投与することが可能になりました。(薬局テクニシャンとは調剤補助をする人です。テクニシャンになるにもライセンスが必要です。テクニシャンが調剤や在庫管理をし、薬剤師が監査をします。) 大手のチェーン薬局(CVS, Walgreens)はナーシングホームへ出向いての、コロナワクチン投与が始まります。これも以前より行われていたことの延長ですので、大きな障害はなさそうです。 地域に数多くある薬局が、パンデミックのフロントラインに立って従事できるよう、法の整備も進んできました。4月より薬局で薬剤師がコロナ検査の実施も行なっています。 コロナ検査やワクチン接種の人員確保の為、数ヶ月前から薬局薬剤師やテクニシャンの求人が、ものすごい数で出ています。各薬大学も、ボランティア薬学生インターンを募り、薬学生たちもフロントラインで頑張っています。 [追記] この様にコロナワクチン接種に、薬剤師、薬局が大きく関わっています。 こちらでの経験を何とかシェアできないか考えています。 ワクチン実施に関わっている教員や薬剤師に話をしてもらった後、質疑応答できるようなイベントができたらと。 周りに掛け合ってみたいと思います。
247Picks
【最速】プロピッカー、「待望のワクチン」を注入しました
NewsPicks編集部
小崎 彩薬剤師
米国薬剤師です。 私も昨日、ファイザーのワクチンを接種しました。 肩を動かすと、ちょっと違和感がありますが、これを「痛み」と呼ぶほどではないです。その他の症状は何もありません。 私の周りで接種した人たちも揃ってインフルエンザワクチンと変わらない感じだと口にしています。 カリフォルニア州では薬剤師や薬学生も予防接種を実施することが認められています。 大学がボランティアを募り、多くの薬学生・教員が大学付近の病院へ駆けつけ、看護師さんたちと共に、ワクチン注射を打っています。 (薬学生は入学するとすぐインターンライセンスを取得し、予防接種のトレーニングを受けます。アメリカでは薬局で手軽に予防接種を受けられるので、インターンの薬学生がワクチン注射を打つことも多く、慣れた手つきで実施しています。) [追記] ファイザーのワクチンはスーパー低温保存(-80℃)で、準備をする薬剤師も慎重に行っています。 -80℃ からの解凍は冷蔵庫で2−3時間かかり、5日(120時間)の保存ができます。室温解凍は30分ですが、この状態での保存は2時間まで。 ここから注射できる濃度に希釈すると、6時間以内に接種しなければなりません。 1バイアルで、5回分の接種量です。その日に接種する分量を予測しながら、準備を行っています。
451Picks
薬局「地域密着型」を新設 専門型と区分、服薬一元管理 国会提出へ
産経ニュース
小崎 彩薬剤師
薬剤師です。 いつも読むばかりでコメントをする心構えもなく、プロフィール写真も用意していませんでした。 少なくとも自分が関わっている薬学教育の視点から稚拙ながらコメントをさせて頂きます。 薬治療の一元管理について、アメリカでの経験ですが、初回、患者さんに服用している薬を全部持ってきて頂き、お話を伺いながらそれぞれの妥当性を検討すると複数の病歴がある場合は少なくとも30-40分はかかります。検査結果が見えない中で行うと、さらに時間がかかります。調剤業務の傍できるものではなく、専門のポジションを用意する等の配置が必要かと思います。(単に同じ分類の薬が重複投与されているかだけの確認であればシステム上でできることですが、薬の相互作用や治療薬の妥当性は、それぞれの患者さんのリスクとベネフィットを比較して判断しますので、知識も時間も必要です。) また高度専門業務を担うには、特に検査結果や正確な病歴・薬歴(病院内で処方されたものも含めて)を把握しなければ判断が難しく、薬局と医療機関との連携が必須かと思います。 ただ、現在の薬学教育環境では薬剤師が臨床的決断をし、どの薬局も同じレベルで薬学的管理を行うまでの臨床スキルがまだ十分には薬局薬剤師に備わっていない気がしています。 けれど、もっとトレーニングを積み、薬のエキスパートとしての役割を担えるよう試行錯誤している薬局薬剤師も多くいます。私たちがやらなければ誰がやる?という意気込みで。世界に誇る日本の医療制度を守れるよう、私たち薬剤師も責任を担いたいという想いで。 政策のニュースですので焦点がずれてしまいましたが、薬剤師としてより患者さんの為になることを、時代に合わせた薬剤師の役割を担えるよう精進したいと、このニュースと皆さまのコメントを読んで思いました。
199Picks
NORMAL