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サッカーW杯で特需のサイバー「ABEMA」 まだ見えぬ投資回収
日経ビジネス
Abe Masaaki
当然ですがこの放映権単体の収益で考えていないでしょう。 公開されているAbemaの媒体資料だと、すでにWAU(週あたりアクティブユーザー)は平均でもとっくに1000万人を突破しています。それが今回は3000万人を超えた、と。 サーバーインフラチームの貢献もさることながら、ビジネス観点でも色々見えて来ます。 AbemaのCMは、一番安い買い方でも視聴単価が2.5円で設定されています。仮にDAU(1日あたりアクティブユーザー)が1000万人の水準に達し、ひとりあたり1日3回CMを見、かつCM在庫がはけているとすると、最安単価で1日あたり3*1,000*2.5=7,500万円、つまり年間274億円の収益です。 いっぽう、2021年9月期の決算は年間収益が258億円、営業損失137億円で、実は広告売上はそのうち20%くらい(50億円程度)です。すると、広告の在庫は2割程度(50/274)しか、まだハケていない。 つまり、実はDAUはそこそこ順調に積み上がっているけど、広告出稿の上位選択肢になっていないことがボトルネックです。ナショナルクライアントの宣伝部長を攻略して、広告出稿すべき動画メディアのTOP2くらいにAbemaが入ること、がKSFのひとつです。 ナショナルクライアントの宣伝部長を含むDAUの獲得コストとして今回、70〜80億円を投じて、新規ユーザー&出戻りユーザーをおそらく数百万人、いけば500万人くらい獲得できているはずです。新規ユーザーはもちろんですが、Abemaは累計で7,800万DLだそうなので、休眠ユーザーが6,000万人以上いるのです。 現DAUでも、仮に広告在庫が2.5円単価でハケれば274-50=224億円積み上がりますので、今の赤字は余裕で補填できます。目指す広告消化率やWT(視聴時間)も当然、社内では計算していることでしょう。 ということで、宣伝部長の攻略をKSFのひとつとしつつ、3〜4年後の黒字はたぶん見えていますし、広告単価2.5円は実は地上波TVよりかなり高めでしっかりした値付けです。高いですがTVCMより確実な“能動視聴”ですし、ターゲティングも可能ですから、広告主としては選択肢に上がってきていないだけで、費用対効果は場合によっては“あり”なんです。 要するに藤田さんとAbemaめちゃくちゃすごい、です。笑笑
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